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良い

重盛の不在が大きく響く内容。以前は「面白かろう?」と言って清盛が暴走しても、重盛がそれを諌めたり、事後調整を行っていた
その重盛が居なくなれば誰もが好き勝手に動くのみ。中でも力を持つ者が動けば皆がそれに引きずられる。まさに動乱の時代の始まりといった処か

これを好機と見た後白河による暗躍、それを受けて清盛による過剰な報復。両者の釣り合いを取る者が居ればどちらかに天秤が傾くような事はなかった。でも清盛ばかり強いから天子をもすり替えてしまう
重衡は家内の天秤を取りはする。でも、大きな事態はどうしようもない。味方を照らす為の光がより大きな禍根を残したように

特に大きく翻弄されたのは維盛と徳子か
維盛は戦が似合わぬ人なのに戦に関わり心を病んでしまった
徳子も政略結婚の道具のまま、いつしか芽生えた慕情も向けられない。
そして徳子は翻弄されるからこそ、赦すつもりなのか。でもそれが徳子を救う 事はなく……
涙を流す彼女の姿はあまりに心苦しい

今回、平家の命運は大きく動いたように思う。けれどそれにびわはほぼ関わらないし、見もしない。代わりにいずれ不幸の渦に身を投じる安徳帝に構うばかり
未来だけでなく過去も見れるようになったびわ。彼女が何を見ているかは視聴者にとって大きな意味を持つ。その彼女が気にした『赦し』はどんな意味を持ってくるのか……



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