部への昇格という今までと異なる未来を夢見て浮足立つ同好会の様子はどこか新鮮
一方で未来を想うからこそ、その未来に自分が居ない点も想像できてしまう果林の孤独が徐々に描かれる構成から、全員集合で終わる本作には虹ヶ咲らしさが溢れていたね
部に昇格しての公式大会、同好会としての自分達を肯定する為に選ばなかった過去の道
今更選ぶわけないからって、何も想像しないわけじゃない。あり得なかった未来を想像して、けれど今を肯定したなら、今から続く未来の為に時間を使うのは当然の話
ただ、未来像にずれが生じるのが三年生組となるわけか
同じ時を過ごす同好会の中で、学年という別の時を持つ三年生組は卒業を想像せずにいられない
けど、そこで必要以上に寂しがるのではなく、三年生組も未来への希望を持って今の時間を肯定するというのは良いね
過去や未来が有るから今は有る。今を続けていくから未来へ向かえる
今の集大成としてのファーストライブ、これを聞いて皆が果林達の居る場所に駆け集まる描写は素晴らしい
色々とバラバラな部分があって、仲間だけどライバルな同好会。同好の士が紡ぐ2つ目の物語はゴールというよりも、スタートと言える目標を見つけられたようで、見ている私達もその未来にワクワクしてしまうね
今回は同好会としての時間、学年としての時間を想像させる描写が目立ったけど、他の時間に関する描写も有ったね
生徒会長の未来を目指す栞子、作曲者の未来を進む侑。歩夢にも何らかの知らせがあったようで
同じ時を過ごしつつ「バラバラ」が趣味嗜好以外にも広がる一抹の寂しさもつい感じてしまうエピソードだったね