これまでは泥人形が相手でも何か強い者の力を借りて倒せばよかった。けれど夕日やさみだれを翻弄する強さを持つ半月は早くも死んでしまった
大人役の半月の死は夕日達に子供で居られる時間の終わりを示すかのよう
将来なりたい職業に誕生日に大人からの期待
それらは将来への展望を強く意識させるものだけど、さみだれは自身の限りを知っている。さみだれに付き合う夕日も同様に限りが生まれ、自分達で将来を閉じようとしている
それだけに半月が見た夢はその限りを打ち破る可能性を秘めているね
半月が驚く程の強さを持っていた夢の夕日。それは強さの積み重ねをした存在
本作に出てくる大人は誰も何かの積み重ねをして大人になっているような。だから夕日は強い半月を指標とし、半月は齢を重ねた時雨に憧れる
積み重ねを続ければ将来へきっと辿り着ける
ノコのように守れなかった後悔を積み重ねて、今の格好良さを手に入れて、夕日を守った半月
この命をかけて守られてしまった衝撃が夕日に将来へ続く積み重ねとなっていくのかもしれないと思えるラスト
まさしく夕日の始まりは終わってしまったわけだ