文化祭を前にひとりが精神崩壊気味に迷走するのはいつもの事だけど、ひとりの迷走が喜多に一歩を踏み出す勇気を与えたようで
でも、ひとりだって廣井から勇気を貰った側で、廣井だって元々勇気を持ち合わせていた側ではない
誰かに勇気を与える存在をヒーローと定義した場合、その連鎖にエモさを感じてしまうよ
結束バンドにとって文化祭は目立つ絶好の機会。けど大失敗のリスクが有り、観客数も学校生活への影響もライブハウスの比ではない
ひとりには勇気が無いから自分から参加申請なんて出来ない。かといって喜多に知られればひとりの気持ちに反しイケイケドンドンに進む可能性もあるから相談できない
まあ、勝手に申請されちゃったけど(笑)
ひとりの恐れを変えるのは廣井だね
観客も多く集め圧倒的なステージを演出出来る廣井。そんな彼女もかつては根暗で外からの勇気を求める臆病者だった
けど今の廣井は紛れもなく人気バンドのヒーロー。それは他者に勇気を授けられる存在だね
廣井のお陰でひとりも自分の臆病を変えられる
でもイケイケドンドンに見えていた喜多だって勇気を求めていた人間。ひとりが申請を捨てたと判っていても、判ってないフリして申請する程
でも臆病を抱えたままでは恐怖も強まってしまう。喜多の謝罪は許しを請うもの
そんな喜多に感謝を返したあの瞬間、ひとりは紛れもなくヒーローだったね
喜多に新たな勇気を与えていた
誰とも繋がりを持てなかったひとりがネットに居場所を求めてギターヒーローなる存在を創作した
それが今や虹夏の夢に応え、リョウとバンドを続け、喜多に勇気を与える者と成った
相変わらず顔面崩壊著しいけど、ひとりは少しずつ名前負けしない存在になっている。なら残すはヒーローとしてもっと名を知らしめる点。文化祭はひとりにとってターニングポイントとなるのかな?