奇天烈なお題を丁寧にアニメ化していた印象
身体が女体化する奇怪な変事。それにまひろは驚愕しつつ、割合あっさりと順応しているのは面白い
そう出来るのは彼の引き籠もりな日常が何も無かったからなのかもしれないね
みはりがした事はどう考えても悪戯とか実験とかの次元を超越している。女体化によって自堕落なまひろの日常は終わりを迎えた
ギャルゲーは出来なくなるし、お風呂や服を着替える習慣も身についてしまう
でも考えると、彼のおしまいはもっと前に有ったのかも。優秀な妹に追い抜かれた時にお兄ちゃんは終わってしまった
上でまひろが女体化にあっさり順応していると書いたけど、それでも受け容れられる限度は有るわけで
トイレ直後には精神ダメージを受けるし、BLに興奮する自分に嘆けば、ブラも付けていなかった
それを順次受け容れられたのは先に明るい世界に居たみはりが待っていたから。お兄ちゃんではなく妹になったから彼は様々を始められた
作中で彼が何度も行う鏡の中の自分を確認する行為。それは新しい姿を自分の中に落とし込むようなもの。それを行う度にまひろは男がおしまいになり女として始まっていく
まひろが危ぶむ自己同一性、果たしてこの事態はまひろにとって「おしまい」なのか「はじまり」なのか。それを笑いながら見届けたくなる第一話だったよ