甘々だけど、臆病な二人による恋愛攻防戦。二人だけだから恋人みたいな振る舞いを幾らしても一進一退のまま変わらない
状況を変えるには外部要因が必要となるわけで
真昼が仕掛けた一波乱。それは互いの進展を急加速させるものになったようで
勢い余ったキス未遂、行為の理由を聞いても核心的な言葉は出て来ない
誤魔化しばかりが上手い二人は、二人のままだからこそ何日待っても進展しない。ならゴールを引き寄せるしか無い
ゴールするまで中身が明かされない借り物。周は当たり障りないもの、真昼は言葉にしてしまえば後戻りできないもの
その変化は急激だから周だけでなく、級友も追い付けない
状況の責任を真昼に押し付けない為には臆病者を辞めなければならない
境界線を越えて自分の想いを詳らかにして。ようやくにして、お隣以上恋人未満の関係からきちんとした恋人になれた二人
一つの恋愛物語として、これ以上にない程に気持ちの良い形で纏められたと言えるのかな
いや、本当に甘々な物語でしたよ!