凱旋の儀にレオはサリフィを妃候補として出したいけど、民衆はそれを望まない
異なる立場に居て折り合えない両岸を繋ぐ者こそサリフィになるというのは良いね
人間でありながら魔族の国に居て魔族の王に嫁ぐ。そんな特殊な立場のサリフィだからこそ出来る事がある
アヌビスやサリフィの意に反してサリフィを衆人の目に触れさせたいレオ
それは誰よりサリフィを優先してしまう「私」。これに対しサリフィが優先させたのは民衆という「公」。また王と王妃という「公」を意識させる事で自分達の目指す関係性も思い出させる
サリフィは対立するレオの心の落とし所を見つけている
レオは生贄を「私」として生かしてきた。が、「公」の王だから制度は無くせないし生贄の幸せまで保証出来ない
その対立する行為の源泉にあるのは自分の出生か…。愛に拠って生まれてきた確証を持てない相容れない血脈
これに対し出生ではなく現在を見て誰かに望まれていると言えるサリフィはレオに強さを与えてくれる
レオが考える制度改革、確執を知らない世代が増える時代を見越して、またサリフィが認められる為の土台作り
重臣が反対する人間との交渉。その手始めがアヌビスとサリフィの対話か
「公」の立場に居るアヌビスは人間だから通じないと主張するけど、サリフィはそこに「私」を見る。自分を嫌っているから対話しないと反論する
サリフィの行動原理となるのはレオの為になる行動がしたいとの「私」、それはアヌビスにも通じる懸橋
これにてサリフィは懸橋と成れると証明された。その補助を魔族でも人間でも無いベンヌが当たるのは象徴的
レオはサリフィへの懸念に「私」を見て「私」を返す。二人の信頼がいつか「公」に繋がれば良いなと願うEPだったよ