各魔法使いの前に立ち塞がる複製体に対し攻略法を探る様子が様々な方向性から描かれたね
偽物は心無き複製に見えるが、もし心が有るなら攻略の糸口も有る。でも心が無いなら別の手段が必要となる
そうした探求の一方で自分達側の心も探っているのは面白い
ユーベルは眼前にいる自身の複製の心を探っているようでいて、その実探っているのは自身の心。同時にラントの心も探っていた
ユーベルは他者に共感する事で新たな力を得る。なら彼女にとって相手を倒す力を入手するとはつまり相手と自身の心を分析する工程に他ならないわけだ。その工程は苛烈であるが為にユーベルの魅力を改めて伝えるものになっているね
変わらず迷宮攻略に勤しむフリーレン達は楽しそう。攻略に関係ない隠し部屋まで見つけてしまうなんて
だから最深部に自身の複製という凶悪なボスが居ようと心持ちは変わらない。迷宮を隅から隅まで味わうフリーレンにとって、自身の複製は突破不可能の壁ではなく知恵を尽くして回避する罠の一種。むしろ迷宮攻略の醍醐味とすら思ってそうだ
前向きな心持ちはそのまま相手を倒すイメージへと通じるね。確かに強敵を前に心折れてしまう事はあるだろうが、どんな状況だろうと勝てると信じているなら負ける筈がない
だから迷宮を楽しんできたフリーレンとフェルンとて負けるイメージを持っている筈がなくて。だとしても心無い感じにフリーレンを殺せると言ってしまうフェルンはどういう精神構造をしているのだろうね?