遂に、遂に…!というのが最初の感想
前回のEPにて久美子と真由は和解か絶縁か曖昧な一致を見た。けれど、限られた椅子を前にすれば真由は揺らいでしまう。それは彼女が本質的には久美子だけでなく、喜びの顔に依存しているからなのだろうと思える
久美子はそれを北宇治の為にならないと考えた。でも、真由がどのような光景を生むか本当の意味では想像できていなかった気がするよ…
積み重ねられる真由の高評価や久美子への注意は久美子の立場の危うさを感じさせた。トドメと言えるのは真由の直訴、久美子の為には真由の辞退が必要
久美子が少しでも自分本位であれば乗ったかもしれないが、彼女は部長として全体を肯定しなければならない。北宇治という全を肯定し、久美子という個を過小に扱わなければならない
彼女は理想を体現しようとする
一方で個の尊さを身を以て味わったのが緑と求になるのかな?
二人にどのような会話が有ったかは推測するしか無いけれど、他者に明かさない秘密を月下で味わう姿には、二人だけがあの瞬間に浸った想いが有るのだと思えた
また、そんな二人に自分の為に用意した特別なジュースを分ける麗奈や奏にも二人の個を尊重する姿勢が見えるね
個より全を尊重せざるを得ない久美子が忘れていたのは自分の立場。朝になってから最後の合宿だなんて…
でも、三年の彼女にとっては関西大会も最後。勿論、全国に進めれば続きは有るが…
真由の躍進は果たして順当か侵食か。北宇治が全国へ行く為には必要と言えるのか、それとも我を見せるのか。久美子にとって最大の試練が訪れたように思えますよ