子供の頃は晴彦の体調を心配しても勝負を早く切り上げることしか考えられなかったのに対し、現在は空調の効きを確認できるようになった零の変化を見ていたら、晴彦が勝ち負けの方を優先する姿勢を見せつけてきたのはちょっと感動。晴彦もデパートの一見を引き合いに出したのはうだるような暑さを覚えていたのではなく、勝てなかった悔しさを忘れられなかったからか。車内でもあれだけ苦しそうにしていたのに「次は絶対に負けない」と力強く言う姿は格好いい
迎え盆と送り盆で様子の異なる川本家。零は泣いても仕方ないとか悲しいから考えないという考えに至っていたけど、川本家ではきちんと悲しんでいるのが印象的。ひなただけ隠れて大泣きしたのはそれでも処理しきれない悲しさを受け入れているからかな。「すぐ戻るから」という台詞が胸に来る
晴彦もひなたも表には出さない苦しみが有るけれど、それが苦しいだけで終わっていないと判る今回の構成は非常にうまいと感じた