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普通

生と死の境にて求めるのは自分が生きているか死んでいるかというよりも、己はどのような人間であるか
いわゆる自分探しを自宅等ではなく滞在先のホテルで行うのは少し面白いかもしれない
ホテルに来た当初は記憶どころか名前すら思い出せない。それが自分の欠片を探す内に少しずつ思い出され、そうして自分を取り戻していくという構図は留まるというより進む為の準備をしているかのよう

名前を忘れていた時点での音子は無個性に近い。落ち着いているというより自己表現の仕方を知らない印象を受ける
だから名前と顔を取り戻した後の彼女はそれこそ猫のように動き回り、ホテルや人の事情を探り出す。その行動には彼女の個性が溢れているね
音子がその調子なら他の滞在客だって己を取り戻していく

印象的なのは顔がタロットになっていた女性は自分探しの結果により、己がホテルに辿り着く原点へと留まるのではなく、見つけた自分によってこれからの歩み方を見つけた点か
生と死の境で行き先を見つける為に自分探しをしているけれど、見つけた行き先は必ずしも生か死の二択ではない。見失いかけていた自分を活かす遣り方だって見つけられる
そんな手伝いをした音子は案外あのホテルに相応しい人物と言えるのかもしれないね



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