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とても良い

「好き」という己から湧き出る衝動に従って朗読で読む課題を決めようとする花奈。対して己の声質に合ったアナウンスで勝負しようとする杏
その違いはNコンの目指し方に現れる程度と思っていたら、そもそも行動指針全般に現れる違いであったような
花奈は「好き」を大事にするから杏とも友達になりたい。杏は勝ちにこだわるから部活の皆を競争相手とする
2人の指針はかなり異なる。だからといって判り合えない訳ではないという点も描かれた話となったね

花奈の課題の決め方は瑞希と同じ遣り方となったようで。相手をよく知って、好きになって、それを自分の声で読み上げようと思う
けれど、声質や勝ちを重視する杏は花奈の遣り方を否定するね。アオハルな作品より『変身』の方が合っていると諭す
ただ、こうなると気になるのは杏が花奈にだけ突っ掛かり指針を直そうとする点だね。杏と指針の反りが合わない部員なんて他にも居るのに花奈にだけしつこく声質云々を言うのは杏自身の羨望が含まれていると見れるのかもしれない
何故なら今の杏は適正によって指針を変えてしまった人間だから

杏に理解を示す秋山の素振りにヒントを見出だせるのかな
彼は他人が示す適正によって道を決めた人間でそれに納得した発言をするけれど、その矛盾は冬賀が指摘した通り。その際のドアノブを握る秋山の仕草から彼は何かの想いを握り隠しているのではないかと思えてしまうほど。似た仕草は雨の中で花奈が先輩を強く庇った際にも杏が見せている
花奈は「好き」という己から出た衝動に則って行動している。異なる指針を持ち適正により道を決めた杏の中にだってきっと衝動は有る

ならば、朗読を選べなかった杏に響かせられるのはやはり朗読だけ。朗読を通して杏に響かせたのは杏の心情そのものであり、それに向き合う花奈の在り方そのものかな
ようやく杏が話した敗北感。そこにこそ彼女の衝動が籠められており、また指針決定には彼女の意思が正しく存在していると知れたのは良かったな。指針も遣り方も異なるけれど、望んで道を決めたという点は花奈と同じだから
ちょっと水と油気味な2人だけど、ようやく友達らしくなれたようで微笑ましさを覚えてしまうね



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