合同練習の場はまだ見ぬ強敵達と出会う場所に。それは花奈が島で一人朗読していた状態から放送部に入る流れと似ているね。けれど、あの時が放送部という一つの集団に飛び込んだのに対して、今回は複数の学校の部が集う場所に飛び込んだ点はかなり異なるかな
だからか、これまで知らなかった人間関係が露わになるし、花奈も新たな関係を築き上げる
故にその過程で杏が表に出してこなかった問題も出て来てしまうわけだ
牡丹鉾という名前の強烈さが際立つ彼女の実力は確かに一級品だと判るもの。これまで読み上げが披露された花奈や修羅とは異なる読み方だけれど、聴いていて気持ち良いと思えるタイプ
そのような読みが披露されたからこそ、花奈の朗読に指導が入る展開は驚かされつつ納得できるものであるね。花奈の朗読は他者を自分の世界に引き込むタイプ。言い換えれば世界観という演劇的素養で勝負していると言えるかもしれなくて
牡丹鉾の朗読が描かれた事でコンクールで評価される読み方とはどのようなものか?という点が明らかになり、同時に花奈の課題も明確になったように思えるよ
もう一つ表出したのは杏の交友関係と美咲の課題か
杏がアナウンスへと鞍替えする事になった遠因、負けを嫌う杏にとって自分以上の実力を持つ親友なんて向き合うのは難しい。でも、それは杏側の事情でしかないから美咲に杏の理由は伝わらない。そうした不和は美咲の実力を低下されてしまうもの
ただ、それを理由に二人の仲が元通りになるわけではないという点に競技者としての性質を見てしまった気がするよ
互いに相手の実力を尊敬している二人が望むのは昔のように隣り合う事ではなく、競い合える関係に成る事だったのかな。だから杏の拒絶は美咲に実力や上昇志向を取り戻させる
二人の関係は以前とは異なるものになってしまったかもしれない。それでも変わらず二人が持つキーホルダーが二人の今を教えてくれるね