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とても良い

物語が始まる前のいのりの姿から始まった時はドキッとさせられたけど、つまりは自分を嫌っていた頃と自分を好きに成れた今のいのりを並び描いたわけか
前回に語られたように、いのりは以前の自分を嫌っていたとしても不要とまでは思っていない。でも、それはいのりの中だけの感覚。他者からは今も昔も変わっていないなんて言われてしまうかもしれない
けれど、最終回らしい数多の語らいは以前と現在のいのりを意外にも繋げ語りつつも成長を見出させてくれるものとなったと思えるよ

実叶は繊細な言葉選びによって今昔のいのりを語ってくれたね。以前は頑張りの要求、現在は頑張りの分与。それはいのりが明確に変わったと云うより、いのりを見る人の目が変わった点が大きいのかもしれない。でも、そうなったのはきっといのりが何かを変えたからで
それを更に言及してくれるのがのぞみの言葉かな。いのりは母が変わってくれたから自分は変われたと云う。けれど、のぞみが言うのはいのりが気付かせてくれた、つまりはいのりが自分を変えてくれたのだという
いのりだけが変わったのではなく、いのりを中心に皆が変われたのだと見えてくる

ならば、いのりを指導する司が彼女を変えたのかというときっとそうでもなく
若年の司とて様々な者に見守られて変化・成長してきた。加護一家は言うまでもなく、いのりを否定した夜鷹すら司を導く一人と言えるかもしれない
そして重要なもう一人がいのり当人か。司はいのりが以前のように紐いじりが必要ではないかと心配になり差し出したが、彼女が返したのは結んでくれた事への感謝。そこから見えるのは司がいのりを変えたのではなく、いのりに必要な気持ちを司が結び付けた点
その意味ではいのりは真の意味では以前となんら変わっていないかもしれない。司はいつもと変わらない力強さで彼女を送り出してやれる

最終回を飾るスケーティングは美しく、自由で、壮麗で、感動を覚えるもの
その様は俯いていた頃のいのりとは全く異なる姿。けれど別人に変化したわけではなく、以前を含めた積み重ねが実って見えたという話で。だから今のいのりが放つ輝きに目が惹き付けられる
いのりは一人前のスケート選手として認められるだけの存在に成れた。けど、そのようにいのりが成長する間にライバル達も成長していて
これから始まるだろうメダルを懸けた本格的な競争をまだ見届けられると知れた事が最終回におけるもう一つの感動なのかもしれないね



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