ほぼ誘拐されたような身の上であるにも関わらず、ちっとも深刻そうではないし、子翠達に己をどうするのかと問いもしない。また、子翠達が何者かも探らない
この点は壬氏に対するスタンスと共通しているね。猫猫は余計な問題に首を突っ込まない
だからか、猫猫は偏りの無い目線で狐の里やその色に染まる子翠を観察する。そうする事によって皇帝に連なる一族との相似が見え、物語が至ろうとする最終的な構図が垣間見えたような気がするよ
狐の里や子翠の真実は探ろうとしないが、蘇りの薬に対しては過剰反応してしまうのは猫猫らしいね(笑)
そんな調子だから、薬の為に里を探るのも躊躇いがない。踏み込んではならない場所にも入ってしまう
そうして開いた先にあったのは正しく里の秘密か…。そして、こちらが開いたという事はあちらからも開かられるという事でも有って
遂に邂逅した陰謀の奥底に潜む者。暴力を厭わない者に対して薬師でしかない猫猫に何が出来るというのだろうね?