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とても良い

死体安置所で眠る猫猫の姿はまるで墓守かのよう。死に接した場所に居る彼女に近づく壬氏とて楼蘭の死だけでなく多くの死に接してきたばかり
だからか二人が話すのは喪失に係る話ばかり。互いの傷を見て残りやしないかと気にするのも喪失を増やさないためか
それだけに傷に関わりなく壬氏という人間の本質に美しさ以上の価値を見出した猫猫の発言、これは壬氏が隠してきた正体すら関わりないと言ってくれるものだから後ろめたさが有った壬氏は感激してしまったのだろうな
……だからってあの場で致そうとするのは本当に良くないと思う(笑)

Bパートは喪失を乗り越えた先の始まりが描かれたね
猫猫は後宮を去った。それは厄介事からの解放を示すけど、同時に友との別れも示していて。楼蘭との関係は「わからない」で終わってしまった彼女が小蘭の手紙で涙したのは、あれを読んだ事で改めて3人での関係が尊いものだったと気付けたからだろうね
また、子の子供達が生き返ったのも喪失の中で得られたせめてもの慰めといった印象
それだけにラストに彼女が登場した事は色々な意味で驚いてしまったけども。玉藻と名を変えた彼女も喪失を乗り越え新たな始まりへと旅立ったようで

そして良くも悪くも変わらないのが壬氏と猫猫だなぁ(笑)
猫猫が後宮から出た事で二人は上司と部下の関係ではなくなった。おまけに壬氏の正体も直接に明言した訳では無い。その意味で二人はこれまでの関係を取り消して新たな関係を始められるだろうに色気も何も無い普段通りの問答
何も変わらなすぎて呆れてしまうけれど、そこに壬氏が掛け替えのない安寧を見出し、猫猫がそれを許しているのは見て判る
変わったようで変わって無くて、失ったようで失って無くて、始まったようで続いている。そんな曖昧なラストに穏やかさを覚えつつ、それでも続編制作決定を嬉しく思えてしまうのでした



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