原作既読
これは傑作になれる作品だと思いながらアニメ化を待っていたけど、いざお出しされた作品が想定以上だったものだから嬉し泣きしそうですよ
千鳥の凛太郎と桔梗の薫子、街中では普通に会話できる二人も学校に所属する生徒としては校舎の間にそびえ立つ見えない壁によって安易に話しかけられない間柄となる
凛太郎にとって薫子は別の意味で高嶺の花。そして凛太郎は同じ校舎の友人にさえも壁を作っている。だからこそ、壁を飛び越えて信じてくれた薫子に凛太郎が魅了されるのはとても良いボーイ・ミーツ・ガールものとして成立するわけだ
桔梗の生徒と擦れ違ったシーンに表れるように、桔梗と千鳥の間には見えない壁がある。それを理不尽だと翔平達が考えないのは向こうとこちらでは住む世界が違うと理解しているから
この諦観に近い感覚を凛太郎は同じ校舎の友人にすら抱いているのは特質すべき点か
不良からも怖がられる見た目なのに、実家はケーキ屋。それも壁と感じてしまうから、ケーキ屋ではない友人達にはそれを明かせないと
そう考えると、可愛らしい女の子なのに沢山のケーキを口いっぱいに頬張る姿で登場した薫子は壁を打ち砕く存在か
薫子の特質すべき点は一度は逃げてしまったのに、再び会いに来てくれた点だね
彼女は壁を越える事を恐れていない。壁の向こうに何が有るかをしっかり見定めようとしてくれる
でも、彼女の誠実さに直面した凛太郎はすぐに薫子を受け容れるなんて出来やしない。なんてったって凛太郎って壁の中に閉じ籠もっているような状況だから
だから凛太郎が真の意味で薫子の隣へ行くには彼自身も壁を越える必要があったわけだ
か弱い薫子は不良に絡まれても凛太郎は怖い人ではないと信じる心を止めず立ち向かった。ならば凛太郎だって壁を越える為に行動する必要があって
薫子を抱きしめた瞬間、二人の間に壁はなかった。だから薫子の「有難う」が痛い程に響いてくるのだろうね
少年と少女は出会ってしまった。そして少年は少女が壁の向こう側で学んでいるのだと知ってしまった
これから二人が数多くの壁をどのように打ち砕いていくのか、そしてその最中に交わされる優しい物語がどう描かれるのか期待大ですよ!