こうして終わって振り返ると、紗月って当初から一貫していたんだな…
途中でれな子と付き合ったりれな子といちゃついたりれな子とキスしたりと、寄り道気味な事は色々有ったけど、王塚真唯に目に物見せてくれるという点はずっと一貫して目指していた。でも、あの真唯をギャフンと言わせるのは独力では難しい。だから紗月にとってれな子を巻き込むのは寄り道であるように思えて、れな子こそ最も要取得な最強アイテムだったのかもしれないね
ラストにて紗月はテストで真唯を上回った事が明かされるけど、当初に真唯が求めた通りにテストで勝負していたら紗月に勝ち目は無かったろうね。れな子が介入して紗月も真唯も得意ではないFPSを種目としたから、真唯に隙が生まれた。また、れな子と関係を結んでいたから未経験のFPSをそれなりの技量まで持ち上げられた
紗月にとってれな子は無くてならないパートナー。逆に真唯の方は紗月を最良のパートナーとしてくれなかったと言えるのか
小学生時代のエピソードから見えるように、紗月は真唯を守る為に彼女をパートナーとする気概と覚悟を見せた。それに応えるように真唯は紗月を親友としたんだろうけど、紗月を必要とする事はいつの間にか無くなったのかな
紗月は真唯に必要とされる為に対等と成る為に渾身を続けた。それを理解して遣れるのは、それこそ友情と恋愛を懸けて真唯と勝負したれな子くらいのもの
ここでもやはり紗月にとってれな子は必要な武器となって、真唯を貶める為の昔語りをする相手として求められるわけだ
真唯を上回り、彼女の心をバッキバキに折る為の昔語り。それは自身の深奥すら詳らかにするようなものだから捨て身の攻撃に近しいね。でも、それだけの事をしたから真唯を上回れる。紗月の乾坤一擲が通ずる
それ故にれな子用の乾坤一擲は持ち合わせていなかったのだろうけど。あの隙の作り方は雑すぎる(笑)
結局、友情は崩壊せず、れな子も紗月も真唯も守りたいものを失わずに済んだ形だね。ただ、真唯との勝負もテストもバイトも手を抜かず、れな子ともイイ感じになった紗月が最も得るものが多かったと捉えられなくもないけど
まあ、その嬉しさでこぼれ出たのがあの笑顔なら許してやりたくなるというものですよ