今回は「好き」の否定や懸念が背景に存在するエピソードとなっただけに普段より少しだけ重めの話となりましたね…
魔法少女以外はコスしない紗寿叶の根幹にあるのは魔法少女のイメージを崩すというより、自身のイメージを崩せない諦観が有ったような。体型が控えめな紗寿叶という枠を崩せない限りブラックロベリアには成れない
でも、そうした思い込みのように形作られた枠をそれこそ思い込みによって崩すのがコスプレであると描く内容は良かったなぁ
都が教えるコス技術はそれこそ諦めなかった事による賜物だね
彼女が当初望んだのは自分とは似ても似つかない人物に成り切ること。まず性別が違うし身長も違うし顔付きも違う。自分という枠から地続きのまま成り切る事は難しい
そこで彼女が行ったのはそれこそ枠を誤魔化すようなマジックだね。アイテムを使い、更に写真である事を活かして余分な現実を枠から外して
…結果、そのような別現実を切り取る心寿達の姿が人から見られたらやばい状態になっていたのはきっと御愛嬌
そうして枠を仮初でも打ち破れた事で、紗寿叶が密かにぶち当たっていた別の諦観も破れたようで
自分という枠を崩せないから自分に似ていない体型のコスはしない。この考えは放置したまま大人になったら「もう大人なのだからコスは出来ない」という諦めへと繋がってしまうもの
それを崩してくれた都達は本当に良い存在だね。そのように思えるのは紗寿叶だけでなく、過去には旭の諦観すらも打ち破っていたと知れるからか
旭が親から押し付けられていた枠は彼女から「好き」を奪ってしまうもの
それでも一瞬だけ顔を出した「好き」を都達が拾い上げ、そして彼女を現実から切り離された枠を用いて「好き」を楽しめるようにした。それは何も人助けとして有り難いものとして行われた行為ではないから、旭も彼女らに「好き」を返せる
この構図は新菜と海夢にも言えるものだね。新菜は海夢に引き上げられた事で自分の好きを肯定できたし、コス衣装制作を楽しくやれている。人は思いも依らない出会いによって誰かを押し潰す枠を壊して遣れるのかもしれない
だとしたら、旭が海夢を嫌っているかもしれない現実も崩せるのではないかと思ってしまうが…