妖怪に喰べられる事を望む比名子は人でなしの在り方をしていると言える。だというのに比名子を喰べると宣告した汐莉はすぐには比名子を喰べずむしろニコニコと見守るだなんて別の意味で人でなし
前回ラストでは同居可能な望みを抱いた異種であるように思えた二人は、存在だけでなく望みすら異種となってしまったかのよう
けれど、比名子は汐莉に喰べられたいし、汐莉は比名子を喰べたい。相容れないのに共に居なければならない
比名子と汐莉の空気が奇妙に重苦しい為、二人の間に割って入ろうとする美胡が本当に清涼剤となっているね。彼女が登場するだけで作品の空気が明るくなるし、低調な比名子も声が少し明るくなる
でも、美胡がそうした空気で比名子と関われるのは比名子の暗い部分に手を突っ込まないからかも知れず。祭に誘う時の配慮、断られた際の過剰な謝罪は比名子の心にどれだけ気を遣っているかが見えてくる
でも、そのように関わるから二人は相容れる存在になる。だとしたら、比名子の家に踏み込んだ挙げ句に嫌がる彼女を言い包めて祭へ連れ出す汐莉とは余計に相容れない印象が強まるが…