汐莉による人間との関わりが2種類描かれた今回、表面上は異なるように見えるけど実質はどちらも同一であるのは特徴的。向けた感情は異なりながら関わり方の面ではどちらも失敗しているね
昔の少女に対しては多くの場面で何もしなかった。それは汐莉の無関心を反映している。だというのに、別れ際の餞別が両者の関係を壊してしまった
比名子に対しては愛ゆえに何もしなかったが、こちらでも別れ際の餞別が比名子の人生が壊れるきっかけとなってしまう
これは汐莉自身の認識が関係しているのではないかと思えるよ
昔過ごした少女に対して汐莉はほぼ無関心。妖怪なのだから当たり前と思えるけど、美胡の過去と比較できるように、そもそも汐莉が少女や他の人間に対して壁を持っていたから両者は関わりを持てなかった。相手の望みを知らぬ状態で餞別を渡しても喜ばれるわけもなく
汐莉は揺蕩う中で自身を「世界の外側に居る」と定義したようだけど、それ以前の問題として彼女は人間が居る世界に入ろうとはしていなかった
そう思えばこそ、汐莉の世界に堂々と入っていき、彼女を穏やかで優しい世界へといざなってくれた比名子は特別に思えたのだろうね
幼い比名子はまたとない存在である事が容易に見えてくるタイプだね。恐ろしい外見の汐莉を怖がらず、汐莉自身とも言える海を好きだと言ってくれる。そんな少女を永久不変にしたいと望んでしまうのは仕方ない話か
ただ、ここでも汐莉は失敗している。比名子には比名子の人生があると想像できていなかった。だから妖怪である自身の血が人間の比名子に与えられる事で予想外が起こると考えなかった
汐莉の失敗の原因は人間への無理解に起因する。ならせめて必要なのは比名子への理解となるわけで。次回、行われる対話が両者の世界をどう変えるかに期待ですよ