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とても良い

旅に出た当初のアキラはトワサを見つける事ばかり考えていた。アキラと出会った当初のユウグレはアキラと結婚する事ばかり考えていた
けれど、7年を待ったアモルが2人の関係を変えたくて自身を様変わりさせたように、よくよく見ればアキラとトワサは旅を通して変わり続けていた
対して、障害として立ちはだかったヨクラータやヨイヤミはひたすら過去に囚われ続けていた。そう思えば、本作はアキラ達が未来へ向かって歩き出すまでを描く作品だったのかも。だから昔のアキラやトワサの話が描かれた最初の話は1話ではなく0話だったのかな

あれだけの荒廃と破滅が存在した過去から未来へと歩みだすのは難しいもの。ユウグレに好きを伝える為に暴走してアキラの命を奪おうとしたアモルは象徴的な壁か
新たな破滅を切り抜けるには選択が必要となるね。誰を選んで誰を失うか。それは元々アキラ達が目指していた結婚制度そのものであるかのよう
ならば、アキラの命かユウグレの命かではなく別の選択をして未来へと繋げられた基アキラとの邂逅はそれこそ未来を変える瞬間だったのかも知れない
本物・アキラと話すアンドロイド・アキラは模造品というより言及されたようにまるで子供かのように思えたのも貴重な認識変化

本物のアキラの死、そして判明したトワサの死。それらは過去が過去として終わった瞬間かのよう。ならば、今を生きるアキラとユウグレは改めて未来へ進む事が出来て
その際に、これまで出会った人々の未来へ進む様子が描かれたのもそうした傾向の一端か
アキラとユウグレはかつてのアキラとトワサのように結婚を申し込んだ。でも、それだけでなくアモルも好きだと告げあった。そうして結婚でもエルシーでもない3人の関係を築いていくと決めた。それは誰も知らない未来への道だね
そのような想いの中で取り戻されたアモルの涙にこちらまでじんわりした気持ちになってしまいましたよ……



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