前半は過去が現在に繋がっていく話、後半は現在が未来に繋がっていく話かな
島田は帰郷したら皆から責められるかもと委縮してたけど、そんなことはなかったね。ストレート負けなんて大敗を喫したのに変わらぬ対応、笑顔が迎えてくれた地元のおじいさんたちはとても優しい。
その理由は泉田が教えてくれた孤立する老人をなくす仕組みを島田が作ったことが大きいんだろうな。週に2回も巡回バスを出して公民館に集まりそこで交流をさせて、作った保存食やお菓子を道の駅に卸す仕組みなんてただの棋士が出来ることじゃないよなぁ。これは何も無くなろうとしている故郷に対して島田が向き合い続けたから出来たことで、その集大成が塩野将棋倶楽部が持つ将棋の強さであり笑顔なんだろうな
だから地元の人たちにとって島田が名人になることも願ってはいるけれど、島田が故郷のために奮闘し続ける姿に感銘を受けているんだろうね。そりゃここまで人間が出来た島田が相手なら零だって惚れ込むのは仕方ない
肝心の島田が責められると恐れていたのは駅に掲げられたあの言葉を必要以上に気負い込みすぎていたから。肝心のおじいさんたちが笑顔で居続けるのは島田の成果ではなく努力をきちんと見ているからなのにね
一方の川本家では新商品会議。自分が作るのは和菓子なんだからと生クリームに拒絶反応を示すおじいちゃんに対して大福の中身にガムを提案するモモ。これがジェネレーションギャップか…!
結局は異なる味の餡を詰めた大小のお餅に落ち着いたけど、ひなたたちの母親が新商品を作り多くの人に受け入れられたように、こうやって次の世代にそれまでの形を受け継いでいるけれど新しい味をした幸せが受け継がれていくんだろうね。
母を想い泣き叫んでいたひなたが母と同じような道を選んだシーンはなんとなくジーンときた。