互いの領域を侵略しようとする倫也と美智留の様子が面白い。
美智留のギターと音に惚れ込んだ倫也は何としてでもサークルに入れようとメンバーに紹介するけど、倫也が熱く語れば語るほど美智留の良さが判らない詩羽は否定的になる。そんな倫也と詩羽の攻防を他所に幼馴染トークで盛り上がると見せかけて敗北する英梨々は前回からポンコツっぷりが半端ないね(笑)
美智留も倫也を頼りになる相手と見ているから、それが倫也の夢を邪魔してしまうと判っていてもバンドのマネージャーを頼み込む。……関係ないけど、お前が欲しいと言われてまんざらでもない空気を醸し出しているのにアタックしない倫也は男として終わっている気がする
そうやって互いに相手の領域を奪おうとしているからこそ、美智留にはサークルの歪みっぷりが見えてくるのだろうね。美智留の指摘通り、詩羽と英梨々は倫也ほど本気でゲーム作りをしている訳じゃないのだろうなと思う。そこにはやはり倫也が居るから、倫也が必要としてくれたからという背景があるような気がする。だからこそ倫也の本気が判る美智留にはサークルが歪んでいるように見えてしまう。
そんな美智留が見逃してしまったのがステルス加藤。メンバー紹介シーンでは何気にスクリプトの教本を読んでいたりするし、英梨々の助言を受けつつ徹夜でゲームのスクリプトを組んだりする。倫也もサークルの現状に悩んで電話する相手は加藤であることから、実は加藤は倫也と同じくらい本気でゲーム制作に取り組んでいることがよく判る
以前の仕返しに悪戯メッセージを仕掛けた時の加藤の表情はこれまでで一番良かったかもしれないと思えるほど、あのシーンではキャラが立っていたし
次回起きることを知っているとラストの倫也は極悪非道過ぎて酷い(笑) 発言は美智留からすれば天使のようだけど実態は悪魔の所業だからなぁ