原作既読
魔法を習う機関が舞台というメルヘン設定ながら、そこでは、戦争の為に孤児が集め育てられるというのはギャップのある話。そうした環境では死が有り触れたものになるから、過剰な反応が為されない。なのに哀しむ為の葬儀は行われるチグハグ感
それはシーナにも見て取れるね。彼女はルームメイトの死の扱いに納得出来ないと感じるけど涙は流せない。また彼女の痕跡を消すかのような片付けはすんなり出来る
そうしたチグハグな状況・心情においてミミの登場はとびきりのチグハグとなり得るものだね
クラスメイトの戦死がどこか現実感あるものとして扱われないのは、遺体が無い事に加え、戦場が遠い場所だから。また、シーナがルームメイトの死をどこか嘆ききれないのはシーナがルームメイトと同じように戦場へ行ける程には強くないから
だとしたら、沢山の血を纏ってシーナの前に現れたミミは戦場の具象であり、また招集令は戦地へ赴く存在が同クラスに居るのだと皆に実感させるもの
なのに、普段のミミにはそうした血の匂いは感じさせないね。戦争も痛みも無関係かのような無邪気さを感じさせる
むしろミミは一見すると平穏の象徴に思えるね
お握りを美味しそうに食べ、質問する時は服の裾を引っ張って、フランをおっさん呼ばわりする子供さ、キスシーンを見れば興味津々
でも、そんな平和な幼稚さはあの機関では異質でちぐはぐ。特に秘密兵器なんて噂があり、機関の常識を知らない様は平穏ではない機関だからこそ浮いてしまうもの
外見と中身が一致しない。キスという恋愛行為の中に戦場の血が混ざっていたミミの在り方は戦場へ行ける程には強くないシーナにどのような感情を実感させるものとなるのだろうね