セイランとミミの決闘は興業かのような盛り上がり。間接的に14歳クラスにおいて戦場が遠いものであり、戦争へ向かう試験の決闘をただの見世物としか考えて居ないのだと感じさせる
そして試験は真の戦場を知るミミにとっては正真正銘お遊びで、セイランは戦場へ行く為に命懸けでミミに勝ちたいわけで
ミミが一瞬だけ醸し出した攻撃は戦場の一端。セイランはこれに恐怖を覚え怪我した時点で戦争へ行くなんて辞めておけば良かったのにね……
本気でないミミとすらセイランの実力は雲泥の差がある他方で意気込みはセイランに分がある。ミミはセイランの姿勢に学ぶ点があるとも言える
セイランは実力不足でもアリを戦場へ行かせない為に自分が戦場へ行く。それは守る戦い方。逆に守るものも明確ではないミミは何の為に戦うかがセイランと向き合ったからこそ浮き出てくる
でも、こうした要素なんて所詮は子供の胸中の話。実際に戦場へ出ねば何の意味も持たないからこそ、実力不足でもセイランを戦場へ送り出してしまう大人達のおぞましさが際立つし、送り出す側でありながら憤るフランの姿に意外性を覚える
セイランにとって初めての戦場、それは恐ろしさでは済まない感情を彼女の中に湧き起らせたのに、共に戦ったミミはいつも通り呑気な姿。セイランとミミの間には大差がある。死なないミミでもバラバラになってしまう戦場への適正なんて無かった。やはりこの時点で辞めるべきだったんだろうけど…
セイランが喜びを見出したのは人を助けられた事について。学校ではできなかった、戦場で人命を救う・守る行為は彼女を高揚させる。それが大きな隙となる
その一瞬が…
今回は送り出す・迎える側もスポットが当たっていた印象
表面上は平静を装いながら喪失を恐怖するアリを慰められるのはパートナーを既に喪ったエスタ。喪失を知るから大袈裟な言葉で慰めも励ましもしない
そうした会話を経たからアリもセイランの独白を静かに聞ける。彼女が守った大切を気付かせられる。けど、「帰ってきてくれて有り難う」は言えても「行かないで」は言えなかったんだよな……
だからセイランはあの状態でどうにか帰ろうとした。しかし願いは叶わず…。戦う理由を持ちながら約束を守れなかったセイランが果てるを見たミミは戦う理由を変わらず持たないままで、いつも通り呑気なままでいられるのだろうか……