前回はカツやカミーユが大人を批判する流れだったけど、今回は逆に批判されていた大人が子供をかばう流れ。
カツは前回あれだけ威勢のいいことを言ったけれど、今回はアムロを連れて行くというよりも付いて行く表現の方が正しそうなほど。上着を着ておけとアドバイスを受ける姿からは上下関係がもう覆らないことが察せられる
カツは元から尊敬していたからこそアムロ復活に応じてすぐ従順になったのに対して、カミーユは前回の修正を通してシャアを完全に見くびっているね。命令を効かない行動をした挙句、シャアの助言でハヤトの制裁から逃れている。それどころかロザミアからも子供のようなことを言うんじゃないと叱責されてしまう。ロザミアを追い払ったのはシャアだけど、それによって見直した形跡もない
そして遂にアムロ再始動。フラウに大尉と呼ばれながら「子供に戻ったって何も手に入れられないということだけは思い出して」との言葉を受けた事で、仮初の立場に縛られたウジウジ具合から脱却。切り替えの際のアクションが少年時代に繰り返していた爪噛みだったのは、子供に戻れないにしてもその頃の感覚を思い出すきっかけになったのかな?
でも一年戦争の頃よりもアクティブさが増していて7年の年月が経過した点を感じさせる。又、脱出の際にカツを連れて行ったのは意外だった。もうアムロの中でカツは子供ではないという判断か。そしてそんな判断をするようになったアムロも大人になった証でもあると
今回アムロが活躍するシーンは少ない。それでもそのシーンの印象は群を抜いている。MAに輸送機で突っ込むなんて無茶苦茶もいいところなのにアムロあのシーンで一切の迷いがないんだよね。恐ろしや……
顔を合わせる前から互いの名を無意識に呼びあったアムロとシャア。ロザミアを危険な感触だったと表現したカミーユ。卓越したニュータイプが揃い踏みしたことで今後どのような影響を与え合っていくことになるのかな?