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とても良い (4.8)

紗名にとって初めての遠出であり初めて見る物が沢山ある場所として横浜が選ばれたのは印象的。中華街や外国人墓地などを含んだ町並みは紗名が言うところのもしゃもしゃした心の内を代弁しているようだった

遣り方も答えも決まっている数学は得意でも自身を含めて人の気持ちを考えるのは苦手らしい紗名。思い返してみれば研究所で生まれて何でも好きに出来るワンダーランドに居たのだから感受性を育てる機会が少なかったのか
そんな紗名だからこそ知っているけど知らない部分もある雛菊姉妹と再会したのは変化のきっかけになったのかもしれない

紗名と再会して直ぐ様逃げておきながら「何で逃げちゃったんだろう」と後悔し、何故逃げたかと問われれば「会いたくないからに決まってる!」と返す。けれど落ち着いて話せるようになったら「ずっと会いたかった、ずっと謝りたかった」と話す雛菊姉妹から正しい心の動きを測ることは難しい。多分当の本人たちだって判ってないだろうね
それでもその後に双子が語った研究所に居た頃の想いやそれが無くなってしまったショック、そこから始まった新しい日々への感想は紛れもない真実である訳で。
雛菊姉妹の感情の吐露とごめんねの言葉に対してその場では「よし仲直りだ」と返していた紗名だったけど、夜になって泣き出してしまったのは自分のその言葉に足りないものを無意識に感じたからかな?早苗との会話を通じて翌朝には「研究所なくしてごめんな。あさひとよながは友達だ。またあそぼう」と返せた紗名からは小さな成長を感じられた

今回も心が暖かくなるような良いエピソードだった



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