前回は関根弄りが良い意味で酷かったけど、今回は翼(剛)弄りが面白い事に
他の強烈な個性を持つ三人に比べたら没個性の筈なんだけど、女子校に男子という独自のアドバンテージが彼というキャラを光らせているね
翼は男子だから女子と異なる価値観を持っている。それは正体を隠す主旨の作品ではハプニング要素になっても、本作の場合はギャグ要素として処理されるという
結婚相手にグラビア写真、男女の価値観の違いが如実に出る面が翼弄りとして機能するのは面白いね
女子のフリは辞めたいけど横暴な姉が許さない。それが彼をコメディな立場に落とし込む
故に女体になり、ナイトプールを楽しむ場面は翼に有った価値観の壁が取り払われたシーンと言えるのか
でも女っぽい翼は翼らしくないから、それはそれで笑いの対象になると
ラスト、自分の男の部分をネタにしてでも千代の笑顔の為に行動した彼は男らしいよ。…大事なものを失いかけている気もするけど(笑)
開始早々に分断された騎士団、その中で年少組が纏めてはぐれた事で太陽と昴・ユキとの違いが明確化するのは面白いし、その構図が結果的にヒーロー参上へ至るになるのだから良いね
太陽が直面する事になった何の為に生きるのかという問題。彼はその問いに答え始めたようで
怪我をして動く事が難しくなっても諦めを許さなかったユキに対して、太陽は最初から諦めている少年
けど死の恐怖は彼に「本当に諦めているのか?」と問いかけてくる。でも自問で変わるわけはないから、太陽を変えるのは外側からの問い掛け
一つはユキの拳であり、もう一つが夕日・三日月による救出
特に夕日の存在は大きいね。自覚なかった太陽の頑張りを褒め称え、憧れる大人の姿を見せつけた
それらは生きる為に戦う事を諦めない大切さを太陽に実感として与えるもの。だから太陽は太朗を助けられなかった事実に気付くし、花子にそれを叱責される事を恐れる
裏切ってもアニムスと戦った先代、裏切ったつもりでも味方として受け入れられている自分
明確な形のない葛藤の果てに独力で土人形を倒した太陽は大きな成長を見せたね
又、その姿が赤子からは格好いい大人の姿に見えるというのは面白い。太陽がこれからどのような大人になっていくのか見えたような気がするよ
ゲームプレイ中、前作アニメ未視聴
静謐な空気の中、絶望の海戦へ向かう艦娘達の覚悟が早くも描かれた第一話
史実ベースで有りながら歴史を変えそうな要素も散見され、更にあの田中謙介氏が脚本を書いてくれるなら期待しかないです
と言うか、第一話を見た時点で既に大の大満足な感想ですよ!
1944という年が示すように既に艦娘達は劣勢。その状況に辿り着くまでに白露のような離脱者も出ているわけで
それはまさしく降り続ける悲惨、失われ続ける絆。そんな状況でも彼女らが新たな海に出るとしたら、それは悲しみを止める為の筈で…
なのに時雨達が配された部隊が囮艦隊というのはあまりにも無惨……
キツイ態度な山城の背景に在るのは皆を犠牲にしないという気負いの現れか
でもその気負いは何も山城だけが抱える必要はない。1YB3Hとして組むからには皆がその想いを抱ける
囮であっても死を目指すべきではなく、守るために戦う事こそ本望
絶望の雨を止める為に彼女らに何が出来るか。それが描かれるのが本作の物語になるのだろうね
既に絶望的な空気感が満ち溢れた内容、それだけに瑞雲でブンドドする最上に癒やされる。というか瑞雲に癒やされる
まさか瑞雲にこのような感情を抱く日が来ようとは(笑)
パワーの過去シーン、これは前回描かれたデンジがポチタを探すシーンと瓜二つ。パワーはニャーこの温もりを求め、デンジはポチタの温もりに落ち着いた
又、パワーは蛭の悪魔と戦うデンジを見て「悪魔じゃ」と評している。魔人も悪魔の類と考えれば、パワーとデンジは本格的に同類となったわけだ
ただ、デンジは特筆すべき存在になりつつ有るね
「夢バトル」なんてキラーワードを持ち出し、胸を揉む為に死闘の限りを尽くした彼は間違いなく信念を持っていると言える
だから前回は彼を公安に相応しく無いと考えた早川も緩い条件で認める
デンジは悪魔らしさを持ちつつ、同時に悪魔狩りらしさも手にしたようで
パワーが早川家に同居し始めた事でデンジの社会性がまともに見えるのは面白いね(笑)
デンジが居ても早川の穏やかな朝は邪魔されない。デンジが人の生活に馴染んだ面、早川がデンジとの生活に慣れた面もあるのだろうな
だから人よりも悪魔に近いパワーは二人にとって相容れない存在となる
異なる属性を持つから相容れない。折り合う場所を見つければ同居できる
その考えだとマキマは特殊な存在かも。人であるが早川達と折り合う場所を持たず、高みから見下ろしている。そんな人を飼い主とし、女性を求めたデンジは果たしてどう彼女と折り合いを付けるのか…
それはそれとして、自分を見下ろすパワーを悪魔でなく天使と評したデンジが面白すぎた(笑)