如何にか死線を潜り抜けたものの結局アンドロメダ作戦は頓挫するわ、最高統帥府は勝利に憑りつかれ其処に至る道筋を示せないわ、後方帝都は最戦線かと言うくらいに量も質も困窮に喘いで世論感情は暴発寸前わで、そりゃレルゲンが帝都ぶっ壊して革命やっちまおうって言いかけるのも無理なさ過ぎる状況やな。そんだけ鉄槌作戦で掴んだ勝利を足蹴にしやがった最高統帥府の政治屋に不満と憎悪を抱いてるってもんだろうし、純粋な善意で仲介に入ったイルドアにも顔向け出来んってもんだろうな。其処んとこはルーデルドルフも同様みたいだが、西方の共和国や連合王国に東方の連邦、そして南方や海の向こうの合州国だけじゃなく帝国中枢とも戦争しなきゃならんとか、ホント何もかもが破綻待った無しやろ。そんだけ形や方向は違えど恐ろしいってもんだろうけど感情は。
ただそんな帝都の現状と世論を目の当たりにしてもいまいちピンと来てなさそうな合理主義の化け物たるターニャだが、こんなにも理屈が罷り通らない世界を如何生き如何戦っていく事やら。然しターニャの過ぎた合理性には周囲もドン引きしてたし、お久の存在Xも信仰以前に感情とは何ぞやと詰め込み叩き込むのは骨が折れそうだが、一寸今回ばかりは存在Xに同情しそうになったな。