睦のエピソードが意外というか異様というか怖いもの見たさというか、
一言で表現するのが難しい不思議な印象を持ち、序盤から話に引き込まれていった感じがする。
素顔を晒すことで生じ始めるバンド活動の考え方の違い、さらには出生、人格、過去のトラウマ、家庭問題など
歯車が狂っていく様子は、ひとつの衝突が別の衝突を生んでいく、人間関係のビリヤードのように思え、
上手く表現できない不思議な面白さのある作品だった。
既存のバンドリシリーズのような成長ストーリーとは一線を画しており、
各キャラの感情や価値観のぶつかり合いと、その落としどころを探っていくストーリーに思えるので、
バンドリが好きという人ほど、違和感を覚える可能性はある。
個人的にはバンドリシリーズと思って視聴しないほうが良いように思う。
また、睦の人格とか、豊川家の影響力とか、突飛に感じる設定もなくはないので、
そのへん飲み込めるかで作品に対する印象も変わるかもしれない。
続編があるようで、何が展開されるか不明だが、視聴時に感じた上手く表現できない不思議な面白さをまた見てみたい。
今作では皆の仮面を外す役回りだったにゃむは、深掘りされていない印象を持ったので、
続編では仮面を外される側になり、睦に対する愛憎入り交じった歪んだ感情の掘り下げがあっても良いかもしれない。