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宇宙、宗教、神話といった話には付いていけなかったが、人形使いの言いたいことは、
「自己完結した存在は行動や考え方が画一的になり、環境の変化に脆弱になる。だから私と融合して、多様性を獲得させてほしい。」
「自分たちの変種が存続するのならば、たとえ自分たちが死んでも問題ない。それでこそ真の生命体だ」
という風に受け取った。
こういった考え方は、今でこそ比較的受け入れやすいと思うが、原作発表当時はどのように受け取られたのか気になるところ。

サブタイトルの「GHOST COAST」は、直訳すれば「ゴーストの海岸」。
情報の海で生まれた人形使いが、少佐と融合することで新たな生命へと進化していくことを、
生命が海で生まれ、海岸を経て陸上へ進出していった過程になぞらえているのかもしれない。
「GHOST COAST」が新たな進化の出発点を表しているように感じられた。
「どこへ行く?」とバトーに問われた少佐。情報の海、そして情報の陸へ。
新たな領域を認識することで、「ネットは広大だわ」というセリフにつながったのかもしれない。
(情報の陸なんて表現が正しいかは分からないけれど。)

荒巻と総理の会話も興味深い。
少佐の逃亡を餌にゴラントルの工作員を釣り上げていたことは、荒巻らしい抜け目のなさや狡猾さを感じた。
日本政府も、中東との交渉で「ゴラントルへのプラント誘致」をカードに譲歩を引き出す一方で、
ゴラントルに対しては「プラント誘致に向けて最大限努力する」(努力はするが誘致するとは言ってない)とし、
なにも失わない外交を展開していた模様。
こうした、話の裏に仕込まれた泥臭い政治的な駆け引きまで描かれているところも面白い。

エンディングのあとに表示された、ポセイドンインダストリアルのログ。
融合知性、つまり少佐と人形使いの融合をポセイドンインダストリアルは監視していたってことだろうか。
下段の「融合知性監視プロトコル進行中」は「アニメ2期企画進行中」で
「対象監視:継続」は「ブルーレイ・DVD、その他グッズ売上計測中」
「交渉プロトコル策定:継続」は「アニメ2期企画書作成中」
なんてメタ的な解釈もできる気はするが、果たして…。



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