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ストーリーは、いわゆるテンプレ感はなく、最後まで見ることができたが、設定と展開には引っ掛かるものがあった。

主人公のビクトリアは、優秀な元工作員という設定で、知識、語学、体術など、タイトル通り「手札が多い」キャラクターなのだが、
逃亡直後で足取りを消す必要があるにもかかわらず、面倒事になりそうな捨て子を引き取ったり、
目立つのは良くないとわかっていながら、パーティー会場の2階から飛び降りたりと、
本当に優秀な工作員なのかと疑問に思うような行動が見受けられた。

また、ビクトリアだけでなく、ノンナについても、子どもを亡くした貴族のお泊まりエピソードなどで見せた判断力や行動力が、年齢を考えるとやや不自然に感じられた。

もちろん、そうした合理性だけでは割り切れない行動に人間味が表れていると考えれば、それが魅力なのかもしれないが、個人的には違和感のほうが大きかった。

手札は多いが、その手札を必ずしも活かしきれていないように見える部分をどう受け取るかによって、評価が分かれる作品なのではないかと感じた。



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