今回のエピソードは、お互いに傷ついてほしくないという「無垢」な願いが、二人の衝突を生んだエピソードだったように思う。
ミミは、シーナには危険な戦場に行ってほしくないし、授業といえども危険な目にあってほしくない。
一方のシーナは、ミミがひどい戦い方をさせられていることが我慢できない。
二人とも、相手に傷ついてほしくないという気持ちでは一致している。
それでも二人が衝突してしまうのは、ミミもシーナも、お互いを大事に思うがゆえに、自分の望みを相手に押し付けてしまっているからだろう。
ここで思い出されるのが、アリの存在である。
アリは、本音ではセイランに戦場へ行ってほしくなかった。しかし、それでもセイラン自身の意思を尊重し、戦場へ送り出していた。
相手を大事に思うことと、相手の選択を尊重すること。その二つを両立させていたように思う。
「ミミとシーナ」、そして「アリとセイラン」。
ここに来て、二組の関係の対比が浮かび上がってきたのは興味深い。
もちろん、ミミもシーナも、アリのように振る舞えばいいと言いたいわけではない。
ただ、二人の衝突を解決するための一つの在り方として、相手の意思を尊重するという選択肢はあるのだろう。
ミミとシーナは、お互いに相手を大事に思っているが、まだ相手を大切に思う気持ちを、どう伝えればいいのか分からないでいるのだろう。
「相手を大切に思うこと」と「相手の選択を尊重すること」。二人がこれからどのように互いの気持ちと向き合い、関係を紡いでいくのかが気になってくるエピソードだった。