いい話だったし、ちょっと緩んだ。
やはり記憶を吸い取る設定が効いてていいな。
前回の変な金髪監視やろうが蛇足だっただけで本筋はしっかりしてるし、普通に良作。
ここ数話のテーマは「家族」で9話にしてまとめにきた。
自分は話数ごとにしっかりテーマが決まってて、その話の中でそのテーマが貫かれているものが好き。
今回なら本筋では鉄華団がテイワズ傘下に入って家族になるというのをやる一方で、オルガの鉄華団員へ向けていた意識の気づき(「家族」)。そしてそれを肌で感じ取ったライドの思いやり。はたまた、姉御肌のアミダ・アルカから無垢で献身的なアトラに向けられた「愛」に関するアドバイス。「(選ぶ男を間違えなければ)」は、まあ岡田さんっぽいというかなんというか笑
など、こういった総合的な演出でもって、一貫したテーマを伝えてくる。凪あすも話ごとのテーマに対する意識をすごい感じたけど、そういう意味で岡田さんの脚本構成は伝えたいテーマとキャラの役割とか物語の内容が結びついていて、ロジカルに感じる。
自分がしてる腕輪を見て何かを悟ると、躊躇なくクランクを撃ち抜く三日月。おそらく死んだ仲間の形見か何かだろうか。
物語の流れ的にクランクも鉄華団の一員として動いたりするのかな、なんて考えてたけど、そうは問屋が卸さない。
狂気じみた冷徹な眼差しでクランクを撃ち抜く三日月を見て、「この作品はやってくれる」と、そう確信した。
バーンスタインと86のミリーゼ少佐。どちらも「戦場を知らないが、知ろうとする者」としての立ち位置が同じ。86になかったものが今作にあるかも知れぬ...
まじまが「倒す」っていうところとか、なんかいちいち脚本が引っかかるし、話の筋を追いづらい。くるみがやらかしてたときも、なんかすんなり行きすぎな気もするし。
あと、ちさたきの同棲が一瞬で終わったのがなんだかな...むしろ本編いいからもっとそっちを見せてくれよと。
1期の最後がピークでそこからここまでこれといった盛り上がりを感じられていない。
堀北の気持ち悪いほどの兄への執着も、よくわからずついていけないし、堀北自身にも正直キャラとしての魅力を感じない。当作品、綾小路が最後に種明かしするまで、間の話が本当に面白くない。
「今季この作品観てるんだ」って言いたくない作品ランク堂々の一位。
「いやいや...」と思うとこもあれば、「いやいや草」ってなるところもあって憎めない作品なんだよなぁ。
演出上、たきなとちとせを二人きりにしなきゃいけないのはそうなんだけど、警護対象をポツンと一人にするのはいかがかと。
まぁ、喜ばせてはもらったんだけどもね。
たきなとちとせをてえてえするアニメに収まって欲しくないね。