めっちゃおもしれえ。二人とも、どんどんぶつかってくれ。
しかしながら父親のメンタルが化け物すぎる。娘に邪険に扱われることすら物ともしないし、モノトーン音波も届かない。斬新だった。
本日の夜実況。
響と奏は互いを交互に成長させる関係にあり、今回は奏が響を諭す立場。
「父親との対話から逃げてはいけない」とは全くその通りで、奏は響の為を思って言っている。喧嘩にはあたらない。
これは娘を音楽嫌いにしてしまった父にも言えることで。相手は小学生なのに、何について叱っていたのかが分かりにくい。
父は「音楽は楽しむもの」と言った。それはわかるのだけど、音楽を学び始めたばかりだった小学生の響は、父に褒められることが動機であっても構わないと思うし、そこを入口として、芸術は表現自体が目的であることも伝えていけばいい。
この父は音楽家としてはともかく、指導者としてはどうなのか。
小清水亜美生誕祭として。
序盤の回こそ、濃密なひびかなが楽しめる。そう思って選んだこの回。初期のひびかな、「言われてるほど喧嘩してない」が持論。
喧嘩というのは互いにぶつけ合っている状態と思うけど、この回は奏が響に歩み寄ろうとしているから喧嘩じゃない。
次回は逆に、響が奏に歩み寄る回。ふたりが互いに反発することはない様になってるし、言い合っている様に見える状況も、実際には相手のことを想っているからこそという状況。
「喧嘩ばかりしている」という風評の為に、スイプリの評価が安定していないのでは?とも感じる。もう一度観てほしいなぁ。
むしろパパのほうが肝心なところで言葉が足りなくて、「おまえは、無意味に娘を傷つけたことを反省しろ」と思ったw
響の音楽嫌いの原因は、幼い頃にミスなくピアノを弾いたことに対する承認欲求を満たしてくれなかった父親に対するわだかまりにあったと。
響は、音を楽しむという音楽の本質を説く父親の真意に気づくことでプリキュアとしての力を増して敵を倒したわけだけど、改心前の頑なな卑屈さと竹を割ったようにスパッと気づきを得る歯切れの良さのギャップが大き過ぎて、少しわざとらしくて教条主義的に感じられる。
ヒロイン達が自ら心の課題を一つ一つ克服していくというのは、他のシリーズにも通底しているけれど、このスイプリは特にその特色が強く、人としての心の課題というよりはキャラの設定年齢(14歳)より幼い子供の人格形成にウェイトが置かれている気がして、そこに説教臭さを感じる。悪くはないんだけど、強弱の加減が強いのがこのシリーズだなと。