フジヨキ台の高校生、麻中蓬は学校帰りにガウマという風変わりな男と出会った。ガウマは怪獣使いと名乗り、行き倒れ寸前だった自分を救ってくれた蓬に何かと絡み始める。そんな時、怪獣シャルバンデスが出現した。同時にガウマの持っていた龍の置物が巨大ロボット・ダイナゼノンに姿を変える。混乱の中、蓬はクラスメートの南夢芽、その場に居合わせた山中暦とともにダイナゼノンのボディに取り込まれてしまった。
かくしてガウマを中心として、蓬、夢芽、暦、そして暦のイトコの飛鳥川ちせが加わって対怪獣チーム・ガウマ隊が結成されるのだった。ガウマ隊に立ちはだかるのは、ジュウガ、オニジャ、ムジナ、シズムたち怪獣優生思想である。ガウマ隊と怪獣優生思想、仲間と仲間の戦いの果てに待つものは何か?
@TOHO川崎 3番スクリーン
よもくんとゆめさんの2人にクローズアップしてTVシリーズを再構成した総集編って感じでした かわいいね
エンドロール後の追加シーンで、隣りに座っていたオタクから「ぇ」って声が漏れ出たのが聴こえてたいへん良かった(?)
前作『劇場総集編 SSSS.GRIDMAN』はTVシリーズ未視聴の人も視聴済みの人も楽しめる作品だったが、本作はあまり出来の良くないダイジェストだった。しかしそれも無理はない。SSSS.DYNAZENON は追うべきストーリーラインが多いからなのだ。
本作のテーマは「何ものにも縛られない自由」vs「かけがえのない不自由を手に入れる」。
自由とは、自分を束縛するもの全ての破壊(怪獣優生思想)。
不自由とは、蓬にとっては芽夢との関係、暦にとっては就職、ちせにとっては学校、彼ら全員にとってのガウマ隊という絆。
それを SSSS.DYNAZENON はTVシリーズ全12話を使って語っていた。
総集編に納めるべきストーリーラインは多い。
・ガウマと怪獣優生思想の話。怪獣とは何か。彼らはなぜ戦っているのか
・蓬と芽夢の話。ボーイミーツガール。芽夢の姉の死の謎(事故か自殺か)
・登場人物個々の話(ガウマ隊、怪獣優生思想合わせて9名)
・バラバラなガウマ隊が一つのチームになっていく話(これは個々の話があって初めて成立する)
付け加えるなら
・ド派手なバトル
もある。SSSS.DYNAZENON の面白さは「登場人物の心の葛藤→バトルで解消」にあったからだ。
本作は蓬と芽夢の話をメインに据えており、それは正しい判断だと思うが、一つのチームになっていく話が端折られているので、最後の「かけがえのない不自由を手に入れる」というセリフに説得力がなかった。また、「心の葛藤→バトルで解消」の登場人物の葛藤が端折られているので、ただド派手なバトルが連続しているだけのようにも見えてしまった(見たいシーンの連続でもあるので悩ましいところだが)。
補足
暦の出番がほとんど無いなーと思っていたら、最後の最後に思わぬ出番が(笑)
「劇場総集編SSSS.GRIDMAN」(2023年)同様,総集編部分はTVシリーズのダイジェストと言っていい作り。
TV8話だったか9話だったかのプール回,あのシーンをカットしなかったところに製作陣のこだわりを感じる。
内田真礼「ストロボメモリー」を劇場の大音量で,しかもフルで聴けたのもよかった。
新規カットなしかなと思ったら,エンドロール後にあった。
エンドロールでエピローグのスタッフが出てたから予感はしてた。
この新規カットはGRIDMAN UNIVERSEにつなげる内容。これはUNIVERSE鑑賞まで忘れないでいたい。
GRIDMAN UNIVERSEはダイナゼノン世界から始まりそう。
本作は、グリッドマンユニバースを観る前に
ダイナゼノンを1回テレビシリーズで観た人が
復習するための総集編だと思う。
このダイナゼノン総集編を単独で観てしまうと、
暦の話とガウマの過去がいまいちよく分からないという罠が存在する。
グリッドマンユニバースでは本総集編では語られなかった
ガウマの過去に関する話が出てくるためやはりこの総集編のみで
ダイナゼノンを済ませることができないのがこの映画の欠点と言える。
蓬と夢芽目線で描いたダイナゼノンとすれば
確かに筋は通るのだが、やはり暦とガウマの物語も含めて
ダイナゼノンなので初見の方はテレビシリーズを
先に観てほしいという気持ちになる。
ラストの新規カットはグリッドマンユニバースに繋がるので
そこだけでもこの映画を観た甲斐はあるのでそこは心配しないでほしい。
日曜アニメ劇場「劇場総集編 SSSS.DYNAZENON」
1993年より放送された特撮『電光超人グリッドマン』を原点とし、『SSSS.GRIDMAN』に続く形で制作された『SSSS.DYNAZENON』。
BS12トゥエルビ
4月12日 19:00 - 21:15