18話のアントニオ、19話のヴェネツィアの名士カルロ、そして24、25話のフラメンコとカルメン、とナージャが人間の表面的な振る舞いしか見ておらず光の当たらない影…裏側に目を向けていないことが繰り返し描かれ、物語の一つのテーマを示唆しているのが印象に残る。この道程はおそらく黒バラとナージャの愛する人が関わるであろう真相へと続いているのだと思うのだけどはたして。
ナージャは明るくて優しい皆に好かれる女の子なのだけど、何処か自分が無いというか、このモノの見方のせいで脳天気で頭が空っぽな子に見えちゃうところがあるのが残念なのよねえ。物語の事情的に仕方ないのかもしれないけど、今後真相と向き合った彼女がどのような成長を遂げるのか見届けたい。
バチクソ面白かったな……愛と情熱の国スペインでその2つだけが満たされない二人の物語。
きっと長くは続かんのやろうなぁとは思うが、それを知らずにナージャは次の国へと出発するのであった。
死と絶望、欲望と愛憎を20数分で描くとはさすが成田良美