見終わった後の充実感が止まらない。年を重ねていくと子供の頃は誰かと同じは嫌だと思ってたことが、いつの間にか同じになってて、同じじゃ無い人を羨ましく思ったり足を引っ張ったり、否定したり。
自分がどんどんつまらなくて窮屈で、満たされてるのに心が淋しく感じる。
『フリーダム』ずっと自由だと思ってたけど、フリーダムじゃなくなってたな!と主人公を見て気が付いた。
本能的かつ短絡的なタケルが話をグイグイ進めていく感じで、飽きの来ないストーリー展開だった。
話としても、腕輪やカメラで監視されIDで管理されるエデンと、地球で乗り合ったおっさんたちの自由に行動する姿の対比は「安定」と「冒険」を表していて、「安定」を求めるエデンと「冒険」を求めるタケルの描写は、テーマ的にとても分かりやすい。
タケルの影に隠れがちだが、ビスが地球に残ると決断することは、一見安定を求める姿だが、結局のところタケルが一目惚れして地球を目指すこと同じく、女のためというところに、ビスの成長と話の面白みを感じた。
作画的には、外見的成長がなかった点や、人の動きや表情がオーバーリアクション気味なのが気になったけど、ビークルの疾走感や躍動感は良かったように思う。
科学技術的なツッコミどころはいろいろ有ると思うけど、個人的にその辺りはアニメと思って割り切って見ていい部分かなと。
全体的に勢いで押し切っている感は強くて、そこがだいぶ気になるんだけど
面白いとは思う。
全体的に良くも悪くも「AKIRA」を感じさせるのと、
「カップヌードル」が気にならなければね。
(いや、EDENはともかく地球であの技術を維持できているとは思えないの。オーパーツかよ!と。)