テレビで何度も繰り返し観てきた作品ですが、これほどまでに「冒険」という言葉を純度高く体現した作品は、他にそう多くはありません。
空から舞い降りてくる不思議な少女シータとの出会いから物語は始まり、神秘的な輝きを放つ飛行石に導かれるように、少年パズーは未知の世界へと足を踏み入れていく。やがて海賊、軍隊、そしてラピュタを巡る争いへと発展していく展開は、観る者の心を一切途切れさせることなく引き込み続けます。
本作の魅力は、その圧倒的な“要素の充実度”にあります。
「ボーイミーツガール」「空への憧れ」「海賊との共闘」「巨大文明」「悪との対峙」──そうしたジュブナイルの王道が、これ以上ないほど高い完成度で組み合わされているのです。どれか一つでも作品として成立し得る要素を、すべて違和感なく融合させている点に、この作品の凄みがあります。
そして物語の到達点であるラピュタは、単なる“夢の遺跡”では終わりません。
そこには文明の残骸と豊かな自然が共存しており、本来対立するはずの「科学」と「自然」が、ひとつの世界として静かに息づいています。人が去った後もロボットが命を守り続け、植物が大地を覆っていく光景は、単なるファンタジーを超えた象徴的な美しさを持っています。
この作品が特別である理由は、こうしたロマンに満ちた冒険の中に、明確なメッセージが織り込まれている点にあります。
シータの言葉に象徴されるように、「人は自然から離れては生きられない」というテーマは、決して声高に主張されるものではなく、物語の帰結として静かに提示されます。だからこそ押し付けがましさはなく、観終えた後にじわりと心に残るのです。
また、物語の終盤に近づくにつれて訪れる、あの独特の寂しさも忘れてはなりません。
冒険の終わりとともに訪れる余韻は、単なるハッピーエンドではなく、「夢の時間が終わってしまった」という感覚すら伴います。この感情こそが、本作を単なる娯楽作品ではなく、心に残り続ける作品へと押し上げている要因でしょう。
娯楽性とメッセージ性、そのどちらかに偏ることなく、両者を極めて高いレベルで両立させた本作は、まさに“理想的なエンターテインメント”と言えます。
時代を超えて愛され続ける理由は、この普遍性にこそあるのでしょう。
◇作品No.134/◆鑑賞No.219
<評価:S/おもしろい>
<オススメ、ミテホシイ度:4/とってもとっても面白いですよ〜‼︎>
**物語ひとこと紹介**
はっはっは。。見ろ!!まるで人がごみの様だ!!な物語。
バルス!
ジブリの中でも好きな作品の一つです。
音楽とストーリーが凄く好きです。
何回見ても面白い
魅力的なキャラと、どこを取っても丁寧な作画でジブリはすごいなと改めて思った。
スタジオジブリ制作の第1作目。1986年。
大人になってからじっくり見ると、子供の頃には意識していなかった(覚えていない)シーンが沢山あって新鮮。
なぜ強大な力をもって地上を支配していたラピュタ王国が滅びたのかだろうとずっと考えながら見ていた。
その答えとして、
終盤にシータがムスカに言った言葉がささった。
「今、ラピュタがなぜ滅びたのか、私よくわかる。
ゴンドアの谷の詩にあるもの。
『土に根をおろし、風と共に生きよう。
種と共に冬を越え、鳥と共に春をうたおう。』
どんなに恐ろしい武器を持っても、沢山のかわいそうなロボットを操っても、土から離れては生きられないのよ!」
ロマンブックでもパンフレットでも、「奇病によって地上におりざるをえなかった」ようである。
現実的に、人類は土に触れながらでなければ生きていけないのだろうかと考えるのは興味深い。
ところどころに、宮崎駿の茶目っ気というか、遊び心が見え、
登場人物それぞれの魅力、シリアス、笑いあり、考えさせられるところもあり、また見たいなあと思う。
エンディングでラピュタが宇宙に浮いているようにみえるが、同じ場所の上空にとどまっているし、ジブリの公式見解では、酸素のあるところにとどまっているそうなので、生き物は大丈夫らしい。
が、あれだけ高度で酸素濃度や気温は大丈夫なのか…と現実的なことを考え出すと野暮なのでやめておこう。
子供にとっては明るい活劇で楽しめるし、
大人の視聴にも十分耐えられる、名作でした。
完成度高い!!やっぱり、パズーがシータをかっさらうシーンが1番好き。
よすぎる
やっぱすげー