おそらく3度目視聴。ラスト近くのクラヴィスとウィリアムズの論争だけ、何度見ても流れが悪いと思う。必要なシーンではあるんだろうが、セリフを短く簡単にできないだろうか。
冒頭セックスにちょっとびっくり。
見たくないものはフェイクニュースだと決めつけ、メディアの伝えることだけで全てを知った気になり、自分達の幸せがどういう犠牲の上で成立しているのか薄々気付いてるけど見て見ぬ振り。強い言葉を使わず、謙虚に慎ましく自分の中の良心に正直であろうと思った。でも、程々に快適な生活は送りたいなとも思うからウィリアムズの言ってたことも分かる。
クラヴィスが母を失ったエピソードが省略されているから、彼が最後に英語の虐殺文法をばらまいた動機が弱いかな。今まで自国の平和を守るために途上国を犠牲にしてきたアメリカに責任を負わせようという立派な動機しか描かれてなくて、母やルツィアに罰して欲しい、赦して欲しいという願いが不可能になったから、代わりに世界に罰してもらおうという彼の空虚な内面描写が無かった。
ブッ飛び過ぎではない未来ガジェットのデザインが素敵。
やっと、観た。
『GANGSTA.』と『虐殺器官』、どちらにも苦労したであろう村瀬監督、ありがとう。
そしてジェノスタジオありがとう。
尺に対して詰まった密度とテンポが良い感じでした。それに見合ったバランスの映像と芝居と音楽。
土師孝也さんと大塚明夫さんの掛け合いが非常に美味しかった。
死にゆく石川界人プロや、脳内地獄を語る梶くん、勿論主役の悠きゃん、安定の櫻井さん、みんな良かったなぁ。
モブ位置に、響さん、市道さん、種崎敦美さん、ヒロミチ兄さん、などが居てにやりとしたけど、どの役やってのか理解らず。死にゆく少年兵とかだったのかな
申し訳ないが難しすぎて集中はできなかったかも。台詞の節々に感じるセンスはとても良かったがついていくというよりは雰囲気で見て楽しむ感じで2時間ほど過ごした。
本質を知ればもっと面白いんだろうな…と思いながらも見ていたが雰囲気だけでもある程度は楽しめたと思う。最後の方で話のつじつまも分かってきたので、面白かったとは思う。
人間には虐殺を司る器官が存在し、器官を活性化させる“虐殺文法”が存在するという世界観とても良いと思った。
ネタバレ感想とか見てもう少し情報収集して噛み締めてみよう。
以下は見ながら書いた感想
ジョンポールとは何者か。主人公が聞かれていたが…最初から難しそうだな。なぜ殺した?なんかみんな殺しを簡単にやっているような印象。グルジアで起こったことはなんだったんだろうな。普通にクラヴィスに対してアレックスはPTSDを発症したと言っている。感情抑制できる装置があるのにそれのせいでPTSDに…。今の虐殺が起こる世の中に、国民同士での殺し合いの原因の一つにジョン・ポールが関わっている。なぜ殺してきたかわからないやつもいたが…本当にジョンポールなんだろうか…。不条理なものはすべてカフカだっていうセリフ好き。ゴドーを待ちながらねえ…。スキというよりクレーターだそれは、これもいいセリフだな。何というかかっこよいセリフが多いな。ファムファタールねえ、男を惑わす女性。ルツィアとアウシュビッツの話をするときに初めて彼女はジョンポールの愛人だということがわかる。急にバスに乗ってる間にルツィアにジョンポールはそこまで悪い人間とは思えないと言われグルなのかと思い始める、しかしその後暴漢に襲われ謎の波動を食らって意識を失うがそこに現れたのはジョンポール本人。人は見たいものしか見えないようにできてるんだ。台詞印象的なものが多いな。インドの逮捕状が出ている場所でもジョンポールがいるのか。確かにどこにでも虐殺のある場所にいることはわかった。虐殺の文法とは?難しいな。ジョンポールは、アメリカを守るために後進国で“虐殺文法”を活用して内戦を引き起こし、アメリカに憎悪が向かないようにしていたと言い放った。それが真意か。良心はもろく傷みやすいものだ、ウィリアムズによってルツィアも殺された。この世界が地獄に浮かんでいるなんて知らないまま大人になればいい。かルツィアが殺されてから気が動転したクラヴィスはウィリアムズを爆殺し、クラヴィスはジョンポール邸を抜け出し、ジョンポールと最後の対話を行う。そしてクラヴィスに君にしかできないことがあると頼みごとをしたのち、ジョンポールは射殺された。クラヴィスは告発され、ジョンポールとの約束を果たし虐殺文法を利用し最後に特大のスキャンダルゴシップを叩き込んだ。そしてその後、英語で虐殺文法を使って終わった。これからアメリカで起こることは言うまでもない。
全体的に暗く重苦しい印象を受けました。
二人の決断の差が未来を決めたとも。
感想を一文でまとめるとすれば「映画という媒体に『翻訳』された虐殺器官」。原作から大小の要素をオミットし、原作の核であったクラヴィスとジョン、ルツィアの物語に焦点を絞ることで、見事、約2時間の尺に難解な物語をシェイプアップしている。
情報量削減の結果として話もかなりわかりやすくなっており、大筋のわかりやすさは間違いなく原作より上。昨今のアニメ映画と比較すると難解な言い回しやセリフ(特にジョン・ポール)は多いが、それでも最終的にはジョンが何のために虐殺を扇動したのか、そこにどんな心情があったのか、という「オチ」は理解できるようになっている。
情報量の減らし方がProject-Itohの前作「ハーモニー」と比較すると巧みで、「説明的」な感じが軽減されているのもグッド。ハーモニーと違い後述するSF的な戦闘シーンもあるので、退屈さはあまり感じなかった。
見るべきは見事に映像化された作中のSFガジェットだろう。
侵入鞘、フライング・シーウィード、痛覚マスキング、オルタナなどのビジュアルはほぼ原作読者のイメージ通りと言ってよく、見た目にも面白い。
特にインドでのジョン・ポール確保作戦のくだりは最大の見所。シーウィードからの侵入鞘での降下、侵入鞘の銃撃、落着後、機銃をドローンとして切り離し速やかに腐食し始める鞘、ファーストパーソン・シューティングのような主観視点での少年兵との戦い、そして痛覚マスキングと感情調整の効果を端的に示すリーランドの死に様など、「原作のビジュアルの再現度」という点では1ミリの文句もない。
しかし、原作の読者からすると「情報力の削減」がマイナスに働いている部分も多いと感じた。
その最たる例が主人公のクラヴィス。クラヴィスは原作だと「両親を失い、しかも脳死状態の母親の生命維持装置は自分で切った」など重いバックグラウンドがあり、自身もそれに関して罪の意識を感じているほか、そのトラウマをきっかけに「死者の国」のイメージが脳にこびりついている、という設定がある。だが、映画版ではそれらがすべてなかったことにされており、ただの「いち軍人」的なキャラクターになっている。
ルツィアに関しても「クラヴィスが罪悪感に対する『赦し』をルツィアに求めていた」という描写がカットされているほか、好意を抱く過程もやや性急な感がある。
クラヴィス関連の設定の簡略化もそうだが、やはり原作読者としての最大の不満は、原作ラストでクラヴィスが行ったことをあくまで「示唆」にとどめ、明確に描かなかったこと。一応、原作の知識があり、かつ描写を見れば「恐らくクラヴィスは原作と同じことをしたのだろう」と想像はつくのだが、あるとないとでは大違いだ。
「屍者の帝国」のように、「ああ、スタッフロールの後であのシーンが挿入されるんだろうな…」と身構えていただけに、かなり肩透かし。
総評すると、原作読者的に文句がないと言えば嘘になるが、情報量の多い原作を破綻なく映像化したことに関しては素直に素晴らしいと思う。原作に、ひいては伊藤計劃の作品群にご新規さんを呼び込むにはぴったりだろう。
ハリウッドで実写化も決まっているらしいので、そちらにも期待。
なんの情報もなしに視聴。
なんでクラヴィスはルツィアにあんなにご執心だったのかが理解できなくて楽しくなかった。
虐殺器官とか虐殺の文法とか興味深かったし、ほかの国で戦争が起こっても見ようとしない人たちとか、クラヴィスの裁判?からチャンネルを変える人たちとか、色々思うところのあるお話だった。
dアニメでやっと見た。原作既読だがかなり忘れてた。サピア・ウォーフ否定の下りは印象深い。
近未来戦争がワクワクしますね。ちゃんとSF要素も残されてていい感じ。最後の選択が思わせ振りだ。
小説から省かれた部分は多かったけど、それでもクラヴィスの心理描写は十分だったと思うし展開にはワクワクした。ただ、やっぱり「言葉が人を殺す」という伏線となっていた母親のくだりを省略したのは残念に思う。
映像すごかった。
スクリーン映えする作品。
でも突入カプセルのイメージが自分と少し違ったのと、
最後のほうがなーというのがあった。
戦闘シーンすごい。
あと、歳取ったせいなのかテクノロジーも世界情勢も現実が追いつきつつあるせいか、あまりワクワクしない自分がすこし残念だった。
原作見てない人には難解かも。