福島県いわき市に暮らす高校生・夏凪日羽。
卒業後の進路に悩む日羽は、かつて姉・真理が勤めていた「東北のハワイ」こと「スパリゾートハワイアンズ」のポスターを見て衝動的に、新人ダンサー=フラガールの採用試験に応募する。
未経験ながらも採用された日羽は、鎌倉環奈、滝川蘭子、オハナ・カアイフエ、白沢たち同期と共にフラガールへの道を歩み始めるが、個性豊かすぎる5人の足並みはそろわず、初ステージで、ある大失敗をしてしまう。
「今までで、一番ざんねんな新人たち」と呼ばれ、落ち込む彼女たちだったが、恋、ダイエット、そしてフラ…と、いいことも辛いことも分かちあいながら、フラフラしながらも絆を深めていく―――。
それぞれの想いを胸に彼女たちは今日もステージへ
笑いあり涙ありの新人フラガール成長物語
わたし、"フラ"を仕事にします。
フラダンスがんばるところがわりとアイカツなんだけど、背景が被災地福島というリアルなところもあって、実際泣いてしまったところがあった
私のアツいフラダンス活動、フラカツ!はじまります!フフッヒ
さておき、修行とも言える1年を通じて花開く、彼女たちの温かく暖かな物語でした。
コミカルな演出、温かく自然な脚本、それぞれの葛藤と課題への取り組み、自然と磨きあえている人間関係。何度も笑顔になるシーンがあって、ほのかな幸せを感じる時間が、そこありましたね。
心身ともに、花咲き姉と並び立てた、彼女の未来に幸あらんことを。
まず何より、「失敗してもいい、またがんばってみよう」って暖かさと優しさとエールをいっぱいに感じた。
最後にエンドロールと共に流れるフィロソフィーのダンスの『サンフラワー』、あの歌詞の「ひまわりが咲いている 重ねて来た日々の上に」を聴くともうたまらなく涙が溢れてしまう。
そして、笑えるとこがいっぱい。 ダメダメで残念なフラダンサー1年生たちの天然もドジもやらかしも日常のコミカルさがあって、思わず声が出てしまいそうな場面がいくつもあった。
それでも彼女たちは一人前のフラダンサーになるため奮起していて、様々な困難にぶつかる。
「ここは誰もが乗り越えてきたんだ」「失敗こそが新しい一歩」
だけど、みんなも同じ苦難や失敗を知っているから、日羽のつらい気持ちも悔しい思いも本当は分かっている。だから、それに裏打ちされた言葉が失敗だらけで挫けそうな日羽に勇気をくれた。フラの音楽やダンスみたいに優しくて柔らかいものが日羽を包み込んでくれる。
そして、お別れの時が来ても、それはもう一人でも大丈夫だって後押しになる。離れていても心のどこかで繋がっている絆があって、苦難の中でもその絆がいつも傍で力をくれる。そうやって日羽に真理との絆を傍で感じさせてくれるのがひまわりの花で、だから時に下を向くことがあっても日羽はまた太陽の方を向くことができるのだと思う。
ひまわりみたいな笑顔を届けたい。 その笑顔あるいはそのためにがんばる姿は、見えるとこでも見えないとこでもきっと誰かの失敗を励ましていて、もう一度がんばるための勇気を届けてくれる。
幸運にも予定を合わせることが出来たので、初日を観てきた。
初回なので、ネタバレのない内容で。あと1〜2回ぐらい行きたいけど。
「今までで、いちばん残念な新人たち」たちの成長は当然描かれている。TVシリーズだと「お当番回」でメインキャラ5人を掘り下げることが出来るけど、その様な機会はない。
ところが、お当番回的な尺が与えられなかったキャラも「成長した」と一目で分かる描写になってる。各キャラの課題の設定が、映画向きで上手いということなのだと思う。
これに限らず、説明されるまでもない、想像で十分カバーできる重要な事柄への説明が効果的に省かれている。こうした上手さというかバランスのよさはさすが吉田玲子さんで、「説明不足で物足りない」と感じた箇所がなかった満足につながっていそう。
「観た方の想像にお任せします」は要所で適切に使うから良いのであって、大切な事柄がほとんど説明されない言い訳として言ってはいけない。などと、ちょっと脱線したまま今回は一旦締めておく。
結構盛りだくさんな内容だったけど、スッキリまとまってた。かる〜く見る映画かな。3.11を考えるシーンは何度かあった。
主人公がハワイアンリゾートホテルに入社し、フラダンスチームで成長していく入社1年目の話。
主人公の声優を演じるのは、ドラマ ゆるキャンのしまリンを演じた福島遥さんです。声優はあまり慣れていないと思ったけど、全然問題なく、むしろかわいい声だった。野中藍さんっぽい感じですね。
ストーリーは非常に綺麗で、伏線も回収しきっていて良かった。
ただ、主人公のモチベや、成長していく様子が描ききてなかったことに加え、微妙に恋愛要素をいれたのはちょっと無駄に感じた。あと、最初はめちゃくちゃ手書き作画がよかったのに肝心のダンスの部分では3Dモデリングのキャラで謎だった。またほぼ登場しないキャラも3Dモデルがあって謎なところにお金かけているなと思った。途中で予算か時間がたりなくなったのかな?
展開、心情的に、TVシリーズでもう少し、じっくり見れればと思ったけど、内容的には良かった。統括は松崎容子氏。
2回目見て「忘れないで 私はあなたの笑顔の中にいる」ってセリフであえて面接の笑顔を描写しなかった理由に紐付いて最高映画になった。最高映画ですよ、こいつは!