笑いあり感動あり、シリアスもギャグもあるとても面白い作品だった。個性的なさくら荘の住人達の楽しそうな日常と、それだけじゃなくそれぞれのキャラクターの苦悩とか挫折、恋愛とか友情も丁寧に描かれててすごく見応えがあった。ヒロインのましろがその才能でマンガ家として成功してる一方で、夢に向かって努力してるけど中々結果が追いつかない空太とか七海の葛藤とか苦しみも丁寧に描写されてて、時には衝突する展開もあったけど、その分最後にはちゃんとお互いに向き合って前に進んでく展開だった。ましろ自身も、知らない感情に戸惑ったり悩んだりする時があったし、さくら荘の面々、特に空太との関係に重点が置かれてしっかり描かれてた。心情描写が丁寧なこともあって観てるこっちも辛くなる展開もあったけど、そういう展開の後にはちゃんとすっきりできるようになってたのも良かった。2クール目以降はより話の深みが増していった。それぞれが夢に向かう一方で恋愛面でも話が大きく動いていった。中々焦れったかった仁と美咲がやっと結ばれた時にはすごく感動した。空太、ましろ、七海それぞれの感情のぶつかりとか友情、恋愛にもすごく感動した。そして卒業式の回は、今までの集大成として完璧な内容だったしめちゃくちゃ感動した。最終回では新しくさくら荘に入った1年生も含めて、わいわい楽しく、さくら荘らしい明るい回だった。青春を丁寧に描いた面白い作品だった。
ましろかわいい
自分の小中高の卒業式は一滴の涙も出なかったのに、卒業式のシーンでボロ泣きしてしまった。
ラブコメではあるものの、天才と凡人の軋轢や自分の力ではどうすることも出来ない無常観、はみ出しものを嫌う同調圧力、かけがえのない友情と青春などなど様々なドラマがあってとても面白かった。
なにより個性あふれるキャラクターの青春を緻密な心理的描写がわかりやすくだけど奥深く描いてた
笑いあり涙ありのいい作品です。
ライトノベル版では空太の3年生が書かれてるので気になる人読むべし!笑
何年ぶりにかさくら荘見て3,4話あたりからほぼ毎回ボロ泣きした。
学生初期の頃このアニメに影響されたのを思い出した。開発精神や手を動かす精神は絶対ここから始まったと再確認した。
才能とか努力の価値観が変わってしまった。努力なんて自覚も認知も厭わう必要もない。
夢中になって絵を書いてるましろのシーンが本当に衝撃的で一番好き。目を細めて真っ直ぐディスプレイを見つめる横顔が、本当に心の底から没頭しているさまを表現していてめっちゃ憧れる。理想的で羨ましくてこころが暑くなる。
主人公の空太に感情移入させられっぱなしだった。主人公が変わっていくアニメが好きで、空太が何度も理不尽さを感じながら成長していてよかった。環境が人を変えるのをよく感じた。努力もしていない自分が努力をしている他人を妬んだり、それを自覚したり、自分が変わらないことを周りのせいにしたりと自分にとっては共感する内容ばかりだった。変わろうとして動き出せば簡単に世界の色は変わるというテーマが好きだと思った。
ストーリーは本当によかった。特に美咲先輩の答辞のシーンは号泣したな。青春ものとしてはかなりいい出来。
キャラに関しては、最後まで空太はあんまり好きになれなかったな。仁さんは頼れる兄貴みたいでよかったな。龍之介はロジカルな考えに共感できて、後半の心を開く過程でより好きになるような魅力あふれるやつだなあ。最初と比べてかなり好感度をあげたのは美咲先輩だわ。やばいやつのフリして、ちゃんとよく寮生のことをみてて、大切に思ってるのがいいよな。真面目な時のギャップがいい。七海は恋する女の子してて可愛かったな。ただ、ダメンズメーカーになりそうな性格だなとも思った。ましろは本当にいい子!社会的にはまずい子だけど、ちゃんとストレートに思いを告げられて、名前通り真っ白な心を持ってる。千尋先生は適当に見えて周りがよく見える人だったな。何気いいことたまにいうし。最終話で涙ぐむ先生可愛かったわ。
映像もよかった。一番印象深いのはプールから出て行くシーンのましろだな。演出が綺麗な作画とかなりマッチしてる作品だなと思った。
総じて満足度の高い作品だった。まだ大人になりきれない高校生の心情描写がちゃんと描かれてるので、高校生でみたい作品だった。
ストーリー6.5 心揺さぶり度4 キャラ2 音楽映像3.5 トータル3.2