高橋さんがとにかくデッカくて気になりすぎて集中力が散漫になった。なぜかは分からないが十倉栄依子に対して畏怖のような感情を覚えるようになってきた。たまちゃんは相変わらずうるさい(すき)。この二人に対して花名ちゃんはマジで良い子なので見ていて安心する。
ちょっと引くくらい脚本が凄すぎて完全にサブタイトルみたいな感じになった。最早OP見るだけで泣いてしまう体になってしまった。作画演出はまぁいつも通りとんでもなかったのだが、特にヴァイオレットが湖に浮かぶ木の葉の上を翔けるシーンはもうなんかエグいことになってて泣きながら笑ってしまった。
大人も子どもも、憧れという衝動は止められない。
「宇宙を見る船」というサブタイトルがもう天才すぎる。宇宙とは、いつの時代も誰にとっても憧れの対象なんだよなぁ…
彼女たちはそれぞれの過去があってこそ現在の人物像があり、それぞれ独立した価値観がある。だからこそ思惑がすれ違うこともあるし、だからこそ互いに影響しあう。"四人で"南極に行くということの重要性を強調した大事な回であった。表情の変化がとても繊細に描かれていて素晴らしかった。それにしてもこのアニメ、話の作り方が本当に上手すぎる…。
玉木マリが南極へと旅立つ、大きなチェックポイント回。
自分は作品を見る際、登場人物に自分自身を投影して見てしまうことが多々あるのだが、今回は高橋めぐみにそれをやってしまい、今年イチの号泣。
何もない自分を価値のある人間であると実感できるように他人の貶めてしまうという行為は、とても愚かで、とても人間的なものであると思う。高橋めぐみのような人間は、環境の変化を常に恐れている。そういった人間にとって、"新しい一歩"を踏み出すということがどれだけの勇気を要するものであるか。勇気を振り絞り、旅立っていく玉木マリに決別の意志を伝えた高橋めぐみは本当に凄いと思う。彼女たちは今までの世界とは全く異なる世界へと踏み出していく…
原作では物凄い熱量で書かれていた三巻にあたる部分の内容で、当時久しぶりにライトノベルを読んで声を上げて泣いてしまったという経緯があるので、めちゃめちゃハードルが上がった状態でガチガチに緊張しながら視聴した結果、号泣。
年齢制限という壁が刻一刻と迫り、周りの友人たちは次々と歩みを進め、自分は停滞して焦っているその間にも新たな才能が次々と現れる。しかしそういった様々なプレッシャーの中であっても、それが勝負に負けていい理由には決してなり得ない。将棋の世界は、輝かしい栄光の裏側には厳格な弱肉強食の世界が存在している。
清滝桂香は、なぜ自分はこんなにも苦しくて惨めな思いをしてまでも将棋を指すのか。という自問に対して、自分よりも遥かに上回る才能を持つ雛鶴あいとの対局を経て、「どうしようもなく将棋が大好きだから」という当たり前であるはずだった感情を再び思い出す。
才能を持たざる者がその道を目指すということに、理由は一つしかない。ただただどうしようもなく「好き」だからである。こういったテーマを扱う作品は少なくないが、本作品はそれをしっかりと描き切っている作品だと思う。
自分へと宛てた手紙の締めの、"二十才のわたしへ。わたしの夢はかないましたか?"という文章で顔がグチャグチャになった。