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とても良い

異端解放戦線のおっちゃんの行動原理は「死を受け入れるため」か。人は死ぬ→人は死ぬと天国に行く(神はいる)→神がいるのに現世が地獄なのはなぜ→神は迫害しない→迫害するのは人→迫害する人を否定する→ようやく心置きなく「神はいる」と言える、ということなのかな。

現代の我々は自分の人生を納得させるために色々な思想から学ぶことができるけど、当時の人は「神」しかないわけで、だからどんなに異端であっても神の存在自体は揺るぎないものなんだね。

シュミットは人工物(人が創造したもの)を否定する。教会が説く神もまた、教会が作った人工物にすぎない。彼にとっては自然(神が創造したもの)に立ち返ることが、すなわち神の御心に沿うことなのだろう。

二人とも否定しているのは教会であって神ではない。シュミットに至っては技術すべては否定すべきものであり、現代人的感性(読者視点)を持つドゥラカとは共同戦線を張れても思想的には相容れない。

ヨレンタはヨレンタでやはり神を信じている。技術や知識の継承による発展は神の意思。神は人を通して世の中を善きものへと変えようとしている、と考えている。自分の個人史も含め、「全歴史が私の背中を押す」。

そこに娘の仇「地動説」を滅ぼそうとヨレンタの父がやってくる……



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