・すごい。いや、すごい。すごいものを見た。あのハイクオリティのTVシリーズすら軽々超えてきた気がします。フォロワーが口を揃えて「いいからとにかく見ろ!!!!!!」と言ってた理由わかりましたわ……。はい、自分こういうの大好物ですわ……。世界線を何重にも編み上げた、すごく良く出来たSFミステリ。何度もどんでん返しをお出しされて翻弄される感じ、鑑賞後「????」って頭と情緒がめちゃくちゃになる感じ。最後にすべてがつながって、2周目以降見え方が変わるやつ。記憶と観測と消えゆく存在と託す想い。自分の好きな要素が全部入っていて「は???」ってなりました。
・序盤で、実は翔子さんがもう死んでいるか死期が迫っていて、大人翔子さんはすべてを知ってる存在なのだろうなーというのは気づいたけど、甘かった。まさかそこから咲太が死に、麻衣さんが死に、さらにそれが阻止されて、予想もつかない結末になるとは…。TVシリーズ通してキャラへの愛着が高まったところでおもむろにこれ出してくるの、完全に制作陣の手のひらで踊らされてる。
・原作の時点でめちゃくちゃ良く考えられてますね。1回見ただけだと、ちゃんと理解できてる自信がまったくないので、全然違うこと書いてたら指摘してください(ハロワも5回くらい見て解説読まないと理解が追いつかなかった老害バカ野郎なので)。たぶん2割くらいしか理解できてないな。
・今回、思春期症候群が強すぎてLV99くらいになってる。古賀回と似てると思ってよいのかな。すべては翔子ちゃんのシミュレーションだった?? ただしそのシミュレーションの中では、未来から来た云々は起こっている? バニー咲太(語弊)が咲太を突き飛ばしてるってことはそこで因果律が破られてるしある意味夢の中では何でもありというか……いっちょんわからん……。この作品、わりとそれぞれの語り手の言ってることが信頼できなくて、言葉と想いが一致しないので…。何か見逃してるかな。原作読んだほうがいい??
・ただ、たぶん確実なのは、これまで咲太の前に現れた大人翔子さんの経験を翔子ちゃんは夢と認識していて、だから大人翔子さんとそれを経験したICU内の翔子ちゃんはすべてを知っていた、のかな。だからこれまであんなに達観してたのかな。
・ありがとう、がんばったね、だいすきという3つの言葉、咲太は翔子さんから教えてもらったけど翔子さんは咲太から教えてもらった?? だとしたらこういう円環好き。循環参照。
・特殊相対性理論が出てくるけどここがよくわかってない。大人になるのを拒んだから周囲の時間がゆっくりになったのか、それとも大人になることを望んだから大人になったのか。周囲がゆっくりになったらむしろ浦島太郎的に幼い姿のまま未来に行きそうな気もするので…。いや、違うか、中学生翔子ちゃんが浦島太郎的に先に未来に行ったから未来を知っているのか。どっちにしても片瀬江ノ島駅の駅舎が竜宮城なこととの絡め方がうますぎませんかね。
・量子複製不可能定理的な、二人の同一人物が同時に存在できないやつって物語の選択の一回性と相性いいよな
・咲太さあ…なんで麻衣さんと生きていくと決心したのに、また翔子ちゃんのために交通事故に自分から遭いにいくんだよ……残される麻衣さんのことを考えろよ……翔子さんだってそんな未来を望んでないからこそ過去を変えに来たんだよ……。誰も喜ばないよ。何やってんだよ……。このへんちょっと咲太の行動が冷静さを欠きすぎていてぐぬぬってなるんだけど、でもその迷いも愚行も含めて、咲太の優しさであり弱さなんだよなあと思った。これまでわりと出来過ぎ超人だった咲太の等身大の弱さ。
・咲太が死んで心臓が翔子さんに移植される未来、それを阻止しようと麻衣さんが死んで心臓が移植される未来、そしてそれを阻止しようと咲太が咲太を突き飛ばし翔子さんは移植を待たずに死ぬ未来って……なんという鬼畜な選択肢だよ。これを選ばせるのかよ。咲太が廃人同然になってる一連のシーンがかなりつらかった…
・麻衣さんの心臓を持つ翔子さんは、それまで出てきた咲太の心臓を持つ翔子さんとは別なのかな。麻衣さんが死ぬことで生じた分岐先の翔子さん?? まあ、どちらの翔子さんにとっても自分が生きながらえたその世界線こそが正史なのに、それを捻じ曲げて、優しい両親を悲しませてまで、自分が消えてまで、咲太を少しでも「麻衣さんルート」に近づけようとする。きっと、よほどつらい思いをしてきたのだろうな。結果論であるとはいえ、好きな人の命を、あるいは好きな人の生きる希望を奪って自分が生きながらえていることが、許せなかったのだろう。
・咲太も翔子さんも麻衣さんも自己犠牲しすぎるんだよ……自分の命で誰かを救えるのならそうしたいという気持ちはわかる。わかるんだけど残された方とそれで命を救われた方は地獄なんだよな…
・過去の自分が物分かり悪くて説得しようとしても反発されるパターン、過去と未来の自分が戦う構造、好きですね…。麻衣さんが死ぬことをちゃんと伝えれば考え直してくれそうな気もしたけど、そこはまあ、その後の劇的な突き飛ばしへのつなぎということで…
・全てを忘れて咲太と翔太が出会わない世界をやり直すやつに弱い……。開闢…。結局ラストの咲太は夢の中でしか翔子さんと会ってないけど、夢で会えたからあの高校に入学できたのか。
・ラスト、そこには元気に走り回る翔子ちゃんの姿が……!(テレビ特捜部)なんだよ全員救ってるじゃねーかよ…翔子ちゃんは結局移植を受けられたということなのかな。
・全員がハピエンの大団円、のように見えて実はラスト翔子ちゃんに心臓を提供したドナーがいる(たぶん)、という事実が楔のように心に刺さっている。もちろんドナーはドナーカードで自ら臓器提供の意思を示しているはずだし、決して「翔子ちゃんのために犠牲になった」わけではない。ご家族も納得はしたうえでの提供なのだろう。——だけど、同じ境遇に遭い、一人残された咲太の抜け殻のような姿を見たすぐ後だと、そこにどうしても割り切れないものを感じる。語られてないだけでドナーと周囲の人々にもきっと咲太に負けない深い物語があり、それぞれの想いがあったわけで、彼らは咲太たちのように運命を変えることはできなかったんだよな……。難しいな。臓器移植について回る永遠の課題ですね。なのでやっぱり早く人工心臓か自分の細胞から心臓作るやつが早く実用化して欲しいです。
・あとやり直した小4の翔子ちゃんはそれまでのことを全部覚えているのか? だとしたらあの年であれだけの人生経験積んで達観している小4つよすぎる…幸せになれよ…
・花楓、髪を切ったということはおでかけシスターのあれは花楓なのか…まあそうだよな…かえでに会えないのは寂しいけど花楓もがんばってるな
・双葉出てくるとなんか安心する。恋愛とかそんなものを超えた二人の関係性が好きだ。
・結局全員がゆめみる少女であって、しかもその「夢を見ない」って深いな…。トロイメライ。元は電気羊のオマージュだろうけど青春ブタ野郎は〇〇の夢を見ないということは、夢ではない=現実であるということと、夢すら見ない=観測せず実在しないということを両義的に表してる気もする。でも嘘も現実も真実。
・花丸、かえでのときも出てきて泣いたけど今回も出てきて泣いた。翔子ちゃん、がんばったね……
・これ、たぶんかがみの孤城か好きな人は気にいるんじゃないかと思う。あと君愛。あとすずめの戸締まり。どれも因果の構造がよく似ている。要はこういうの好きですわ
・毎回鳩サブレー出てくるのいい。森戸海岸もちょっと胸熱だった。
・とにかく原作読みますわ。たぶんよくわからなかったところが書いてあるんだと思う
かえで……!!!! こんなん泣くやん……! かえで編、すごかったです……
・かえでの過去ずっと気になってたんだけど、まさか記憶を失っていたとは……ずっとお兄ちゃんにですます調で話すのも、お兄ちゃんをあんなに慕うのも、パンダが好きでちょっと子供っぽいのも、「そういうキャラ」なんじゃなくて、すべて理由があったとは。すごい、なんだこのすごすぎるプロット。一種の叙述トリックじゃん。2周目からもう完全にかえでシーンの見え方変わってくるやんか。1話からのかえでシーン全部泣く自信ある。
・今回の思春期症候群はいつにも増して双葉的解釈は弱めで、咲太にも「また観測かよ」みたいなことを言わせていて、現実に起こりうるギリギリのところを攻めている。全編通して、本作のこのスタンスが好きだ。すべてを量子力学でガチガチに説明してやろうなんて野暮なことはしない。思春期の肥大する自意識が引き起こす「気のせい」なのか、不可思議なファンタジーなのか、科学的にありうる事象なのかははっきりとは語られず、だけど本人たちにとっては紛れもない現実で、主観が紛れもなく現実世界を形作る、それができてしまうのが思春期という時代なんだと思う。それにしても麻衣さんにも相談できないことを相談できる双葉、本当にいい友達を持ったな咲太。
・かえではもちろん、花楓も、咲太も、父親と母親も、壮絶な体験をしてきていたのだな……。母親が壊れてしまうのも、その母親を案じて父親が別居してるのも、ただの都合よいラノベ設定じゃなかった。重い。そこであんな風に翔子さんに優しくされたらヤバい。翔子さん名言連発しすぎる。「見える世界は人の数だけ存在している」
・かえでという人格、いきなり記憶喪失で生まれて、周囲はみんな花楓のことを見ていて、かえで自身はわからないことばかりなのに自分が望まれていないことだけはわかって、不安でつらかっただろうな。咲太だけが「かえで」のことを見てくれて、受け入れてくれた。引きこもっているのも「花楓」の世界に向き合うことが怖かったからなのかな……
・花楓の記憶が戻った朝の演じ分け、鳥肌立った。視聴者はずっとかえでのことしか知らなかったから、もうかえでには二度と会えないという事実は胸が締め付けられた。雨の中の咲太の慟哭がひたすらつらかった。こんなのってあるかよ。別居していた父親はこのつらさわからないだろうな…。
・自分がいつか消えてしまうことを知っていたから、時間がないとわかっていたから、だからあんなに性急に、目標を立てたんだ。自分が消えたら咲太が自分自身を責めるとわかっていたからこそ、外に出る恐怖をぐっと我慢してまで、咲太の後悔が少しでも軽くなるように思い出を作ったのか。健気すぎる。かえでの日記ガチ泣きするやつだけど、あの日記こそが、かえでが確実に存在した証。かえでの2年間の軌跡が詰まったノート。ダメだ、こういうのに弱い。麻衣さんや双葉やのどかとの出会いのエピソードがかえで視点でフラッシュバックするの、TVシリーズの総仕上げとして完璧すぎるだろ……。1−3話の麻衣さん編でも忘れられゆく存在とノートの日記が重要な役割を果たすから、最後にまた円環が戻ってきた感ある。天才か。
・新幹線で金沢行く咲太エピソード良すぎる。かえでエピだけでお腹一杯なのに、ちゃんと咲太と麻衣さんの王道展開も描写するの、どうやったらこんな完璧な最終回が作れるんだよ。
・かえでは消えて花楓が戻ってきたけど、花楓も元気に見えてやっぱり学校が怖くて、それでも学校に行こうと決心しているところは花楓もかえでも同じで、そして花楓がそう思えるようになったのは確実にかえでの日記を読んで、自分が一人じゃないことを確信できたからなんだろうな。かえでは花楓のことも救ってくれた。花楓には咲太がいて、中学の友達もいて、麻衣さんやのどかも彼女のことを応援してくれていて、きっと花楓はもう大丈夫。大丈夫にしてくれたのはかえでなんだ。
・だけどやっぱり、またかえでに会いたいと思ってしまっている自分がいる。
・最終回のEDの入り方神すぎた。
・いやあ、すごいアニメでした。原作自体がおそらくめちゃくちゃよくできてるんだけど(読むつもり)、それを1クールに過不足なくまとめたシリーズ構成と脚本が神だと思った。横谷昌宏さんという方なんですね。すごい。こんな完璧なTVシリーズ見たことないです。
・翔子さんの謎はゆめみる少女で明かされるのか……? そしておでかけシスターのポスターにいるのは……どっちなんだ……めちゃくちゃ気になる。
9-10話の感想まとめて書きます!
・私達、入れ替わってるー!? てやつかと思ったらそうじゃなくて見た目が変わってるんでした。何でも説明できちゃう超便利概念、量子テレポーテーション。
・またもや合法的に麻衣さん以外のヒロインといちゃいちゃできる設定。巧いな。実に巧いな。作者が。
・相変わらず咲太TUEEEEE! いやあ、こんな返しできるか? こんな風に二人をなだめたり励ましたり、飄々としつつ達観してて、常に最適解を導いてて超人過ぎないか? まあ今回は、のどかの手紙がなかったら詰んでたから運が良かったとはいえ……。まあ、それだからヒロインたちから慕われまくってるんだよなあ。
・今回の話は……生々しいな。憧れと紙一重のコンプレックス。まして異母姉妹で、小さい時から母親同士の代理戦争の駒にさせられて、姉妹といっても同居ではなく芸能の場でだけ会う存在で……そりゃぎくしゃくしないほうがおかしいと思う。双方の母親の重すぎる期待に振り回されている様子は気の毒だけど、でも母親もまた決して完全ではないわけで、彼女たちもまたもがいているのだろうと思う。
・自分もまあ、のどかの立場も麻衣さんの立場も、程度の差こそあれどちらも身に覚えはあって色々な感情を思い出した。あれってどちらもつらいんですよね。麻衣さんは麻衣さんで、のどかのことをすごく心配しているし、妹の気持ちもうすうすわかっているからこそ心苦しいだろうし、またそれと同時に人一倍努力してきた人間として、妹の甘さに逆にどこかうらやましさを感じていたかもしれない。のどかのほうも圧倒的な超えられない壁が目の前にあって、かつ親の言葉にまだ絶対的な意味を感じ取ってしまう年代で。いくら頑張ってもお姉ちゃんはさらに先に行ってしまって、自分が手に入らなかったものも手に入れてしまう。入れ替わることで余計にその差を見せつけられるという残酷。
・で、そこで咲太は変に慰めたり配慮したりしない。TUEEEE。でもその自信は、あの手紙があったからこそ、なのかな。それにしても鳩サブレーのカンカンに手紙入れるの定番ぽさがあってよいよね。
・なんだかんだで頑張り屋なところ、のどかも麻衣さんもよく似ていて、そこに「ほどほどに頑張る」という価値観をもたらす咲太、いいバランスだと思う(真島)。家族だからこその愛憎、嫌いになりきれないアンビバレンツな感情や見えなくなるものがあって、そこに第三者としての咲太がいてくれて本当に良かった。たぶんあの姉妹とダブル母親だけだったら決定的にこじれてた。
・原作がきっとそうなんだろうけど本当にのどかのひとことでは表せない複雑な心情が丁寧に描かれていて、それをちゃんとアニメが丁寧に扱っていて、本当に素晴らしい映像化だと思った。
・声優さんたちがすごい!入れ替わったときとそうでないときで、明らかに演じ分けてる。だからのどかの外見なのにちゃんと麻衣さんが入ってるってわかる。
・劇中歌のBABY、いい曲じゃん。
・ED、お姉ちゃんに会いに行くのいいな…毎回あの浜辺は、彼女達の想いを描いてるんだろうな。
・かえでが制服着てて何が起こった!? 猫の件もまさか伏線じゃないよな……咲太パパも出てきて(梓川家もなんだかんだで複雑な家庭事情ですよね)いよいよ妹ちゃん編がすごく気になります!
7-8話の感想まとめて書きます!
・双葉編来ましたー! 双葉いいですよね双葉。めちゃくちゃ頭いいんだけどよくあるエキセントリック系科学者じゃなくてすごく健気でいじらしくて等身大の子なところが良いんだよ……。実際エキセントリックなのってビーカーコーヒーくらいで。すごく普通の感性の子で、そこが良い…めんどくせーんだけど良い…
・自分に脈がないことも自覚してるし、今の関係を壊したくはないという気持ち……わかる……ヒロイン側に感情移入するの珍しいんですが、わかりますわその気持ちw ただここまで自分の精神状態を正確に自覚しているのはさすがだ
・量子テレポーテーション来ましたかー。だいぶこの作品のパターンがつかめてきたぞ! マクロな量子テレポーテーションがありうるとしたら物理的にはまったく同一なはずなんだけど、ポニテ双葉と眼鏡双葉で意識が違うということはやっぱり心身二元論なんだなー。双葉を観測しているのが双葉自身というのがまたややこしいw しかし量子もつれ……? 双葉もSiri蹴りイベントがあったのか……??
・麻衣さんと咲太の会話が毎度高度すぎる。こんな会話絶対できねー
・国見……こ、これがイケメン仕草……ただの色男ではなかった
・今考えるとジュンク堂の時点でポニテ双葉も、自分が分裂していることに気づいてるっぽいな。
・双葉の裏アカ名が「ちょこころね」なのがさ……どんだけだよ……
・「国見のこと全然わかってない」からの「一人じゃなかったんだ」、そして花火オール……くっそ青春してるなあ、いいなあ。双葉、こんな風に笑う子だったんだ。本当に楽しそうにしてる双葉に涙が出る。
・チャリで駆けつける国見もチャリで駆けつける咲太も本当に双葉のことを大事に思ってるんだよな
・かまってほしいポニテ双葉と、それが許せない眼鏡双葉。「私は私が嫌いなんだよ」からのラストの咲太の「自分のことは嫌いでいい」になんかこちらが救われた気になった。自分もわりと自己嫌悪癖があって、そんな自分もまた嫌いで、だけど、嫌いでもいいんだなと。自分が嫌いなまま、自分が存在していても良いんだと。
・自分が二人いる系モノとか並行世界モノとかでは定番だけど、どうしても複数の自分との間に格差が生まれてしまって、「うらやましい」「ずるい」という感情が生まれる。ポニテ双葉は、花火オールの写真をわざと眼鏡双葉に見せつけたのかな。より「重症」な眼鏡双葉への荒療治として。自分がどうなるかをよくわかっていたからこそ、
・量子テレポーテーション同士でも互いに電話できるんだ……眼鏡双葉が「花火行きたい」をいう相手は国見じゃなくて咲太でもなくて自分自身で、抑圧的な自分に対する超克の帰結が「花火行きたい」、その気持ちを自分自身で認めることが重要だったんだなと。眼鏡双葉は消えたというより、眼鏡双葉の記憶(咲太の入院)がちゃんとポニテ双葉に受け継がれているので、うまいこと融合というか重ね合わせというかそういう感じになったのかなと。実際花火大会ではポニテ眼鏡だったしな……割れた鳩サブレーはきっとまた一つになった。
・花火大会での双葉の国見への耳打ち、玉砕するのもわかっててあえて伝えて、フォローもして、そして最後に「彼女と仲直りしなよ」とまで言えるようになったの、「今ここで自分の思いを告げても、この3人の関係は絶対に壊れない」という確信がようやく持てたからなんだろうな。これまでの彼女ならこのまま想いを秘めて抑圧していたのだろうけど、チャリで駆けつけた国見や双葉のことを肯定してくれた咲太を見て、自信をもって想いを伝えられたんだと思う。彼女ポジションではないけど、国見と咲太と3人でバカやって笑う、そんな関係性はずっと続いていってほしい。国見もいいやつだし咲太もいいやつだしもちろん双葉もほんとにいいやつだよ
・ED双葉バージョンもいいな……双葉が向かう先が、国見一人ではなくて国見と咲太なのがね…せつないね…
・結局翔子さんの謎は何一つ明らかになってねー!!
4-6話の感想まとめて書きます!
うわ、ヒロイン変わった! 古賀ルートだ! EDまで映像も歌い手も古賀になっててすごいな。ていうか前回で完全に麻衣さんと脈ができた状態でヒロイン変えるなんてどうやって…と思ったけど、巧いな。実に巧いな。作者が。
無理じゃん。恋人のフリなんて、無理にきまってんじゃん。
ラプラスの魔をこう使うとは…! ループモノと組み合わせるのは強いね。
しかも本当はループじゃない。何度もシミュレーションを回してるだけだから一切時間移動してないし、タイムパラドックスを回避してるんだよね。
これもめちゃくちゃ巧妙だと思う。要はハロワの逆、完全にハロワと時間対称な構造なんだよな。ハロワは「過去の完全な記録」を持ち出すことでタイムパラドックスを回避してるけど青ブタ(プチデビル)は「未来の完全な予測」でそれをやっている。アルタラが過去のすべての原子の位置と運動量を記録しているのなら、ラプラスの悪魔は未来のすべての原子の位置と運動量がわかるわけなので。
何度も繰り返される予測(青ブタ)や記録(ハロワ)の世界は完全に決定論的宇宙なんだけど自由意志はある、のかな? ラプラスの悪魔が完全な予測ができるのなら、意識や記憶も物理現象なんだから毎回全く同じになりそうなものだけど、でも古賀の想いは何度も積み重なって強くなるし、咲太も4回目には海に行かなかったりする。心身二元論なのかなー。思春期症候群という青春の自意識が引き起こしてるから、いわゆる厳密なラプラスの悪魔でもないのかもしれない。
だとするとサイコロを何度振っても望ましい目は出ない、とも言い切れない気もしてきた。4回の試行で諦めてたけど実は1万回モンテカルロしたら1回くらいは古賀の望みが叶うんじゃないかw
(あー、ハロワ月行さんが望ましい結果になるまで何度でもシミュレーションをやり直すっていう解釈、どこから出てくるんだろうとずっと謎だったけど(B世界ではそんなことしてないので)、もしかしたら青ブタからの類推だったのかもしれない)
Siri蹴るやつ、そういうことですか……しかしみんな量子もつれ好きよね。自分も好きですが。
1-3話が無視されすぎて存在なくなるやつ、4-6話は空気読みすぎて全粒子の未来まで読めるようになっちゃうやつ。どちらも学校という狭い世界の同調圧力と不安定な自意識が生み出すもので、ほんとに学生時代の世界像ってあんなだったなっていう。恥ずかしい、嫌われたくないという意識に苛まれて自分も必死だったし本当の気持ちなんて言えたことがなかった。
だから天気雨のシーンでずっと古賀が自分の気持ちを偽って、顔で笑って心で泣いて、でも最後に本当の気持ちを言えた時に雨が上がって、なんかもう古賀のすべてを許せる気がした。クラス全員にも神様にも嘘をついていただけじゃなくて自分にも嘘をついていたのは苦しかっただろうな。
最後に一気にサッカーの日まで巻き戻した、というか実際には戻ったんじゃなくて起点がそこだっただけで、そこから本当の現実が始まる構造が美しすぎるんですわ…そしてシミュレーションを経て確実に古賀は強くてニューゲームで、もう自分の意思で告白を断れるし、咲太も古賀の気持ちを聞いたことで、あらためて麻衣さんに真意を問い、返事(の代わりのキス)をもらうことができる。
今回は横浜、みなとみらいも出てきて良きでしたー。あの眼鏡の子は何だったのだろう? もう一度観ればわかるかな。
双葉いじらしいなあ。今回の件は伏線になるのかどうか。そして翔子さん!? どういうことなんだよ…
1〜3話の感想まとめて書きます!
麻衣さん最高にかわいい。すべてのシーンがかわいい。バニーガール姿が最高に似合うし、表情がころころ変わるのも見ててほんとに楽しい。
咲太もお約束のハーレム状態だけど他の子もみんな魅力的で、前世でどんな徳を積んだのか。
二人のかけあい面白いよなあ。いつまでも聞いてられる。
1話のOP前の、そういうことだったんですね…
観測問題と学校の空気との絡め方が巧いなあ。誰からも無視されるって実際、存在してないのと同じだし、全校生徒の前で告白することで存在が確定するのエモい。高校の頃の自意識と世界が直結する感じがすごくわかる。「好きな人の記憶が自分から消えることに抗う」話と「自分の記憶が好きな人から消えるのを受け入れる」話って昔からめちゃくちゃ好きなんですよね…。性癖が両方入っててやばかったですw 眠るまいとする咲太の努力、麻衣さんの薬。「保証」「保障」の伏線。あと双葉もまた抗っていたんだよね。
藤沢って駅周辺以外ほとんど知らないからうろうろしてみたいなあ(駅の再現度が半端ないのはわかった)。東海道線で大垣にも行ってみたい。
咲太や妹の思春期症候群の謎、翔子さんの謎は気になるなー。