空と海が輝く街“藤沢”に暮らす梓川咲太は高校二年生。
先輩で恋人の桜島麻衣と過ごす心躍る日常は、初恋の相手、牧ノ原翔子の出現により一変する。
何故か翔子は「中学生」と「大人」がふたり存在しているのだ。
やむなく翔子と一緒に住むことになった咲太は「大人翔子」に翻弄され、麻衣との関係がぎくしゃくしてしまう。
そんな中、「中学生翔子」が重い病気を患っていることが判明し、咲太の傷跡が疼き始める――。
やっぱすごいな青ブタ
TV2期を見るにあたって見返した。いい感じに原作を忘れてるので、ちょっと評価が変わったかも。
青春恋愛×SF×哲学が奇跡的なバランス保ってるアニメ。
サンタクロースを見る前に1期から2周目中。
ありがとう
がんばったね
だいすき
なんでだろう。
二周目の方がめちゃくちゃ泣いた。
分かっているからこそ色んな細かいところに気付けたのかもしれない。
やっぱり「夢見る少女」が名作すぎる。
構成もいいし、辛いところはとことんつらく描いて、視聴者の心もどん底に落としつつ、着地点も完璧すぎずいい感じに爪痕残してて、ご都合主義だけになってないところが良い。
何度も見たい作品がまたひとつ増えた。
嬉しいです。
ストーリー構成が良くできていた。
タイムリープ系は作品によってルール・設定が異なるが、ちゃんと落とし込まれていた印象。
翔子さんもただ「未来からやってきた大人の牧之原さん」とか「牧之原さんの願いが生んだ幻想」単体ではなくそれぞれ視聴者が思いつくような要素を複数持ち合わせた存在で、それを違和感なく描くのは大変だったろうが、綺麗にまとまっていたと思う。
途中、意図せず望まない展開が訪れるというのはもはや定番なのかもしれないが、起承転結の"転"として良いインパクトがあった。
最後をご都合という人もいるかも知れないが、ハッピーエンドが好きなのでオッケーです。
感想
時間を超えて話が壮大になった今作。今回はみんなの感情的な部分をたくさん摂取することができたのはとてもうれしいこと。
牧之原翔子さんを中心に話が進んでいき、彼女を救うための物語だが、咲太はすべてを上手くいくためにはどうするのかと考えすぎたところもあったと思う。
麻衣さんと咲太はもちろんのことテレビシリーズで出てきたキャラクターがしっかり描かれていて満足度が高かった。
感情が高ぶるシーンが多くこちらも非常に感情的になり泣いてしまったりもした。ここまでパワーがある作品はやはり素晴らしい。
以下は作品を見ながら描いた備忘録というか感想。
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二年前にあの日の牧之原翔子(翔子さん)が梓川家に居候。しかし、小学校4年生の牧之原翔子(翔子ちゃん)と出会った。未来からきている翔子さんをみて移植手術を受けれたのだと思うと涙が。
咲太に心臓をもらったという翔子さん。本来は二つないものが一つある。そのせいで咲太の傷がひどくなっているのでは…?クリスマスを楽しみに待っている麻衣さんいいね。
麻衣さんの気持ちを汲むために翔子さんに生きたいといった咲太。でも翔子ちゃんの容態を見るとまだ彼女は頑張っている。それを見て咲太は何を思ったか。
咲太の行動は最悪の結末を生んでしまった。彼の精神はどん底に…そこに現れたのは翔子さん。過去に戻れるといった彼女は咲太に過去に戻り、麻衣さんを救うことに。
古賀ちゃんナイス!!見つけることができた。もう一人の僕に電話するも分からず屋であったため自ら動くことに。麻衣さん!!未来から来たってわかっている。
咲太のことがわかっている。彼はきっと翔子さんを見殺しにできないといった。一番よくわかっているのは麻衣さんだな本当に。未来の咲太に救われた咲太。自分が翔子さんの未来を奪ったと実感しながらもこれしかなかったんだなと泣きながら納得。この感情の揺れ幅すばらしい。双葉…彼女は大きな心配していたんだろうな。翔子ちゃんのおかあさんから電話が。もう長くはない…か。
出会わない方がよかったと翔子ちゃん。彼女は夢ですべてを知っていた。彼女の宿題を見てその言葉に涙する二人、最後に花丸を付けた咲太。この一年間色々なことが本当にいろいろなことがあった。そう思いながら二人は静かに眠るのであった。翔子ちゃん…書けて良かったな…。初詣デートの途中にあった女の子。牧之原翔子ちゃん。よかったなあ…
シュタインズ・ゲート。
タイムパラドックスの仕掛けがよい
ラストの病院ベッドのシーンで泣いた
ほんとに丁寧に作られていて好きな作品
諦められない弱さ、諦めない強さ。
エンディングに至ったことへあっぱれ。青春ブタ野郎だね…。(双葉が好きです)
二周目
・すごい。いや、すごい。すごいものを見た。あのハイクオリティのTVシリーズすら軽々超えてきた気がします。フォロワーが口を揃えて「いいからとにかく見ろ!!!!!!」と言ってた理由わかりましたわ……。はい、自分こういうの大好物ですわ……。世界線を何重にも編み上げた、すごく良く出来たSFミステリ。何度もどんでん返しをお出しされて翻弄される感じ、鑑賞後「????」って頭と情緒がめちゃくちゃになる感じ。最後にすべてがつながって、2周目以降見え方が変わるやつ。記憶と観測と消えゆく存在と託す想い。自分の好きな要素が全部入っていて「は???」ってなりました。
・序盤で、実は翔子さんがもう死んでいるか死期が迫っていて、大人翔子さんはすべてを知ってる存在なのだろうなーというのは気づいたけど、甘かった。まさかそこから咲太が死に、麻衣さんが死に、さらにそれが阻止されて、予想もつかない結末になるとは…。TVシリーズ通してキャラへの愛着が高まったところでおもむろにこれ出してくるの、完全に制作陣の手のひらで踊らされてる。
・原作の時点でめちゃくちゃ良く考えられてますね。1回見ただけだと、ちゃんと理解できてる自信がまったくないので、全然違うこと書いてたら指摘してください(ハロワも5回くらい見て解説読まないと理解が追いつかなかった老害バカ野郎なので)。たぶん2割くらいしか理解できてないな。
・今回、思春期症候群が強すぎてLV99くらいになってる。古賀回と似てると思ってよいのかな。すべては翔子ちゃんのシミュレーションだった?? ただしそのシミュレーションの中では、未来から来た云々は起こっている? バニー咲太(語弊)が咲太を突き飛ばしてるってことはそこで因果律が破られてるしある意味夢の中では何でもありというか……いっちょんわからん……。この作品、わりとそれぞれの語り手の言ってることが信頼できなくて、言葉と想いが一致しないので…。何か見逃してるかな。原作読んだほうがいい??
・ただ、たぶん確実なのは、これまで咲太の前に現れた大人翔子さんの経験を翔子ちゃんは夢と認識していて、だから大人翔子さんとそれを経験したICU内の翔子ちゃんはすべてを知っていた、のかな。だからこれまであんなに達観してたのかな。
・ありがとう、がんばったね、だいすきという3つの言葉、咲太は翔子さんから教えてもらったけど翔子さんは咲太から教えてもらった?? だとしたらこういう円環好き。循環参照。
・特殊相対性理論が出てくるけどここがよくわかってない。大人になるのを拒んだから周囲の時間がゆっくりになったのか、それとも大人になることを望んだから大人になったのか。周囲がゆっくりになったらむしろ浦島太郎的に幼い姿のまま未来に行きそうな気もするので…。いや、違うか、中学生翔子ちゃんが浦島太郎的に先に未来に行ったから未来を知っているのか。どっちにしても片瀬江ノ島駅の駅舎が竜宮城なこととの絡め方がうますぎませんかね。
・量子複製不可能定理的な、二人の同一人物が同時に存在できないやつって物語の選択の一回性と相性いいよな
・咲太さあ…なんで麻衣さんと生きていくと決心したのに、また翔子ちゃんのために交通事故に自分から遭いにいくんだよ……残される麻衣さんのことを考えろよ……翔子さんだってそんな未来を望んでないからこそ過去を変えに来たんだよ……。誰も喜ばないよ。何やってんだよ……。このへんちょっと咲太の行動が冷静さを欠きすぎていてぐぬぬってなるんだけど、でもその迷いも愚行も含めて、咲太の優しさであり弱さなんだよなあと思った。これまでわりと出来過ぎ超人だった咲太の等身大の弱さ。
・咲太が死んで心臓が翔子さんに移植される未来、それを阻止しようと麻衣さんが死んで心臓が移植される未来、そしてそれを阻止しようと咲太が咲太を突き飛ばし翔子さんは移植を待たずに死ぬ未来って……なんという鬼畜な選択肢だよ。これを選ばせるのかよ。咲太が廃人同然になってる一連のシーンがかなりつらかった…
・麻衣さんの心臓を持つ翔子さんは、それまで出てきた咲太の心臓を持つ翔子さんとは別なのかな。麻衣さんが死ぬことで生じた分岐先の翔子さん?? まあ、どちらの翔子さんにとっても自分が生きながらえたその世界線こそが正史なのに、それを捻じ曲げて、優しい両親を悲しませてまで、自分が消えてまで、咲太を少しでも「麻衣さんルート」に近づけようとする。きっと、よほどつらい思いをしてきたのだろうな。結果論であるとはいえ、好きな人の命を、あるいは好きな人の生きる希望を奪って自分が生きながらえていることが、許せなかったのだろう。
・咲太も翔子さんも麻衣さんも自己犠牲しすぎるんだよ……自分の命で誰かを救えるのならそうしたいという気持ちはわかる。わかるんだけど残された方とそれで命を救われた方は地獄なんだよな…
・過去の自分が物分かり悪くて説得しようとしても反発されるパターン、過去と未来の自分が戦う構造、好きですね…。麻衣さんが死ぬことをちゃんと伝えれば考え直してくれそうな気もしたけど、そこはまあ、その後の劇的な突き飛ばしへのつなぎということで…
・全てを忘れて咲太と翔太が出会わない世界をやり直すやつに弱い……。開闢…。結局ラストの咲太は夢の中でしか翔子さんと会ってないけど、夢で会えたからあの高校に入学できたのか。
・ラスト、そこには元気に走り回る翔子ちゃんの姿が……!(テレビ特捜部)なんだよ全員救ってるじゃねーかよ…翔子ちゃんは結局移植を受けられたということなのかな。
・全員がハピエンの大団円、のように見えて実はラスト翔子ちゃんに心臓を提供したドナーがいる(たぶん)、という事実が楔のように心に刺さっている。もちろんドナーはドナーカードで自ら臓器提供の意思を示しているはずだし、決して「翔子ちゃんのために犠牲になった」わけではない。ご家族も納得はしたうえでの提供なのだろう。——だけど、同じ境遇に遭い、一人残された咲太の抜け殻のような姿を見たすぐ後だと、そこにどうしても割り切れないものを感じる。語られてないだけでドナーと周囲の人々にもきっと咲太に負けない深い物語があり、それぞれの想いがあったわけで、彼らは咲太たちのように運命を変えることはできなかったんだよな……。難しいな。臓器移植について回る永遠の課題ですね。なのでやっぱり早く人工心臓か自分の細胞から心臓作るやつが早く実用化して欲しいです。
・あとやり直した小4の翔子ちゃんはそれまでのことを全部覚えているのか? だとしたらあの年であれだけの人生経験積んで達観している小4つよすぎる…幸せになれよ…
・花楓、髪を切ったということはおでかけシスターのあれは花楓なのか…まあそうだよな…かえでに会えないのは寂しいけど花楓もがんばってるな
・双葉出てくるとなんか安心する。恋愛とかそんなものを超えた二人の関係性が好きだ。
・結局全員がゆめみる少女であって、しかもその「夢を見ない」って深いな…。トロイメライ。元は電気羊のオマージュだろうけど青春ブタ野郎は〇〇の夢を見ないということは、夢ではない=現実であるということと、夢すら見ない=観測せず実在しないということを両義的に表してる気もする。でも嘘も現実も真実。
・花丸、かえでのときも出てきて泣いたけど今回も出てきて泣いた。翔子ちゃん、がんばったね……
・これ、たぶんかがみの孤城か好きな人は気にいるんじゃないかと思う。あと君愛。あとすずめの戸締まり。どれも因果の構造がよく似ている。要はこういうの好きですわ
・毎回鳩サブレー出てくるのいい。森戸海岸もちょっと胸熱だった。
・とにかく原作読みますわ。たぶんよくわからなかったところが書いてあるんだと思う