えええええええ……ここまでさんざん長尺で冗長にやってきておいて、合流した途端にカットしまくるの?まったく意味がわからない。この制作は本当に一体何を考えている…?ここのやり取りこそ、最も丁寧に描かないといけなかった場面だろう。これじゃ秋の葛藤も、春からの乱暴でありつつ、自虐も挟みつつ、共に前を向こうと秋を鼓舞する距離の取り方も全然伝わらない。春が感情を顕にしながら秋の護衛官が望みを口にするまで導くやり取りが重要なのに、なぜこんな風にしてしまうのだ…?あちこちカットしながら台詞をそのまま使ったせいで会話がおかしくなっている部分すらある。
華歳の説明も、竜胆とさくらがほとんどを行っていて雛菊は怯えながら補足しているだけだが、この場面の原作での主役は雛菊だった。雛菊が自分から映像を確認し、皆の前で状況を判断して推測を述べ、自分の過去を話し、自分の感情を開示し、竜胆に寄り添い、呑み込んで前を向くことで陣営を一つにする。雛菊が強く、前を向くことを示すシーンだったのに、本当に意味がわからない…なぜ順序をバラバラにして話者も変え、話す場面すら変える…?まったく意味が違ってきてしまう。
さらに、ここまで来ても冬はまだ出発してないし、また余計なシーンや会話を追加してるし、冬との会話のせいで竜胆もうじうじ煮えきらないように見えてしまうし、狼星も竜胆と話す場面で雛菊を気にするのはさすがに色ボケ過ぎるし、何もかもこの脚本に納得がいかない。
ここまでひたすら長く、長く積み上げてきたマイナスをようやくプラスに反転する場面がここであり、その会話と感情の変化の過程を丁寧に描くことでカタルシスが得られるはずだったのに、ここでそれを省略して描かないのなら今まで積み上げてきたマイナスは、それを見せられてきた視聴者は一体なんだったのだ?自分たちがやってきたことすら否定するのなら最初からやらなければよかっただろう。
前半はいまいちでも後半は…と思っていたが、最初からこれではさすがにこの先この制作に期待することは難しいと言わざるを得ない。こんなことするなら何もいじらず素直に原作のまま映像化していればよかったのに。工夫や改変が何も良さにつながっていない。