アシェラッドがかっこよすぎる回。
彼は自分が王になるには血と罪業に穢れ過ぎていることを分かっている。
トルフィンは小さい頃から何も分かっていないところが何も変わってない。世の中を見る視野が極端に狭く、トールズが死んだ背景がこのスヴェン王麾下の統治体制にあることを理解していない。
アシェラッドはトールズ殺害の当事者だが、自分やデーン人達が血生臭い争いの中で生きる背景が何なのかを子供の頃から理解している。英雄アルトリウスは来なかったが、クヌートを争いの背景(体制)を覆し得る者として見ている。
トルフィンが視野を広げて背景に気づくならば、成すべきことはアシェラッドへの私怨を晴らすことだけではないと知るはず。
アシェラッドへの復讐を果たしたところで、至る所で親を殺される子供が大勢いることは何も変わらないわけで、そこはどうでもいいと思うのなら、父への思いは神父が言った差別でしかない。そこに気づけば世の中を変えねばならないことに思い至るはず。至ってくれ、主人公トルフィン!と思わずにいられない。
一方、御前会議はアシェラッドの思惑通りには行かない気がする。スヴェン王も何か手を打ってくるはず。