トルフィンは、なぜアシェラッドに勝てないのか。
今回、アシェラッドは初めて自分の過去を語った。
トルフィンの復讐は、
父の死を悼むためのものではない。
生きる理由を保つための“支柱”になってしまっている。
それを他人が壊してしまえば、
彼は空っぽになるだけで、前に進めない。
だからアシェラッドは、
わざと挑発し、
わざと逃げ、
わざと勝ち続ける。
そうやって何年も、
「それでもお前は剣を振るのか?」
という問いを突きつけ続けてきた。
今回、なぜ今になって過去を語ったのか。
ここが一番重要だと思う。
それは同情させるためでも、
理解してほしいからでもない。
トルフィンに“鏡”を見せるためだ。
自分もまた、
家族を奪われ、
憎しみに縛られ、
復讐のために生き、
その果てに今の自分になった。
その「到達点」を、言葉として示した。
――これが、復讐の先にある人間だ。
それでも、お前は俺になりたいか?
答えは、まだトルフィンには出せない。
だから勝てない。
剣の腕の問題じゃない。
人生の重さで、負けている。
アシェラッドがかっこよすぎる回。
彼は自分が王になるには血と罪業に穢れ過ぎていることを分かっている。
トルフィンは小さい頃から何も分かっていないところが何も変わってない。世の中を見る視野が極端に狭く、トールズが死んだ背景がこのスヴェン王麾下の統治体制にあることを理解していない。
アシェラッドはトールズ殺害の当事者だが、自分やデーン人達が血生臭い争いの中で生きる背景が何なのかを子供の頃から理解している。英雄アルトリウスは来なかったが、クヌートを争いの背景(体制)を覆し得る者として見ている。
トルフィンが視野を広げて背景に気づくならば、成すべきことはアシェラッドへの私怨を晴らすことだけではないと知るはず。
アシェラッドへの復讐を果たしたところで、至る所で親を殺される子供が大勢いることは何も変わらないわけで、そこはどうでもいいと思うのなら、父への思いは神父が言った差別でしかない。そこに気づけば世の中を変えねばならないことに思い至るはず。至ってくれ、主人公トルフィン!と思わずにいられない。
一方、御前会議はアシェラッドの思惑通りには行かない気がする。スヴェン王も何か手を打ってくるはず。
母を大事にするアシェラッドが好き。馬鹿共が幅を利かせる世界をどうにかしようと考えるのではなく厭世的な態度を取るところも好き。
トルフィンはギャーギャー喚きっぱなしで、自分が父思いの復讐者であることを周りにアピールすることが目的になってるみたい。アシェラッドが自分の半生を語り、トルフィンのことを便利なガキだとばらしたのは、トルフィンの成長をまだ期待してるからなのか、全く成長しないトルフィンに嫌気が差したのか。
アシェラッドがクヌートを王に相応しいと考えるのは、彼が修羅場を見てない楽天家だから?コントロールしやすい軽い神輿だから?
美人は狂っても美人。
アシェラッドはさすがとしか言いようがない。
対照的に復讐しかないトルフィンが悲しいほどに惨め。
しかし生い立ちを話し、トールズについて煽りすらしたのは、トルフィンに変わってほしいからだよな。
アシェラッドの生い立ちや過去。
トルフィンがあまりに不甲斐なく見えるのと、どこか自分に重ねたから話したんだろうか…。
子供の頃から感情には流されず、目的達成のためなら泥水をすすってでもってあたりは変わってない。
本心を言ってることは今までも多々あったんだろうけど、この話を聴くと逆にすべて計算尽くか、裏があるのかと疑心暗鬼にもなる。
アシェラッドの圧勝か…もうトルフィンの動きはすべて読まれてるか。アシェラッドの回想。アルトリウスを信じることをやめたのか。流石にアシェラッドだけあって復讐すらも先輩だった
アシェラッドの当時にはありふれた悲しき過去…。
トルフィンを圧倒するアシェラッド。
アシェラッドが自身の話しをして、こみ上げるトルフィン。